一昔前なら、会社四季報や新聞の記事を隈なく見るしかなかったが、今は違う。ITの進化によって、企業の情報はよりスピーディーに、入手できるようになった。しかし、情報の流通が当たり前になると、今度は効率と利便性を求めるようになる。先手必勝のビジネスの世界であれば、その思いはなおさらだろう。
そんなビジネスマンたちのために生まれたのが、「NOKIZAL」である。日本全国50万社以上の企業情報を自動で収集しつつ、メールや周辺施設情報といった定番の機能ともしっかり連携。ビジネスパーソンから学生まで、幅広いユーザーを想定した、便利なことこの上ない設計が魅力だ。
戦国時代に最強と謳われた忍者集団、「軒猿」から名づけたという本アプリ。開発元であるPlainworks代表取締役の平野 健児(ひらの けんじ)氏が、詳細について語ってくれた。
・登録不要、無料で豊富な企業情報を即閲覧
Q1:まずは、「NOKIZAL」提供のきっかけと経緯から、お聞かせください。
元々ブレインパッドという会社で、「ReceReco」というカメラでレシートを撮影すると、家計簿になるサービスを企画、運営していたのですが、それがビジネススキームとしても成立したので、「じゃあ、次は何をやるかな」と考えたとき、逆に企業データをユーザーに提供するサービスがあってもいいかな、と思ったのがきっかけです。
最初は、Fintech系のものを考えたんですが、どうもしっくりきませんでした。そこで、自分のスマホのホーム画面を眺めて、企業に関することで日々使っているサービスや、検索したことのある情報を列挙してみたところ、企業名の集約や他サービスとの連携もできそうなこと、何より「これなら自分が便利だな」と思ったので、そこにフォーカスしていった感じです。
Q2:「NOKIZAL」とは、どんなサービスなのでしょうか。
国内50万社以上の企業名を入力することで、それをキーワードにして、オン(オフ)ラインの情報や他サービスにある情報を自動的に収集・連携し、利用者独自の付加情報も一元管理できる、ビジネスパーソン及び就活生向け企業情報キュレーションアプリです。
最大の特徴は、50万社以上の情報を登録不要、無料で閲覧できること。営業活動や就職活動に役立つ企業情報から、全上場企業を含む2万社以上の業績、決算情報の閲覧が可能なことです。
また、定番のビジネス機能と豊富に連携しているため、よく利用するメールやカレンダーはもちろん、各企業サイト及び情報サイトへの連携や、会社訪問の際に便利なコンビニ、カフェ等の周辺施設マップ、やる気の出る名言など、ちょっとした関連情報も充実しています。
Q3:企業情報を提供するサービスは、他にもいくつか存在しますが、それらとの違いはどこにあるのでしょうか。
最近の個人向けのサービスで言うと、「カメリオ」とか「ポケットIR」に近いのかもしれませんが、差別化ポイントとして挙げるなら、スマホ(アプリ)メインで、無料かつ会員登録不要、最新のニュースも見られてメモも取れる、50万社の企業情報と全上場企業(約3,500くらい)を含む2万社以上の業績情報が閲覧できる、というところでしょうか。
自分が欲しいものを作ったので、あそこはあれをやっているから、うちはこれっていうのは、見てはいますが、優先順位としては、あまり高くはないです。
そもそも、これほどの情報を整理して、無料で誰でも使えるようにしたサービスは、おそらくなかったと思います。それと、現場で自分が使うという発想だったので、弊社のように転職口コミサイトや、食べログなどを入れているサービスもないかと思われます。
・「ググる」から「ノキザる」をめざす
Q4:リリース後の展開について、教えてください。
直近は、iOS版のリリースへの注力ですね。元々サービス自体、先にできているのですが、Appleの審査に、予定よりやや手間取っています。でも逆に言えばそこだけなので、早めに出してしまいたいと思っています。
その後は、エコシステムで完成度を高めるサービス設計なので、自社データのみにこだわらず、外部サービスとの連携に、積極的に取り組みたいです。構想としてあるのは、ニュースサイトや名刺管理サービス、SFA系サービスとの連携ですね。
Q5:これから「NOKIZAL」を利用するユーザーへ、メッセージをお願いします。
我々が目指すのは、企業に関して「ググる」を、「ノキザる」に変える存在になることです。今後はそれに向けて、新機能や外部との連携に積極的に取り組んでいく予定です。
企業は「法人」であり、人と同じく情報は、刻一刻と変化します。「NOKIZAL」なら、無料かつ登録もなしで使えますし、web版もありますので、気軽に検索してください。情報の修正が必要な際は、ご協力いただけると、大変うれしいです。
NOKIZAL