「StayblCam」はスマホで手ブレを防ぎ、誰もがプロのようなスムーズなビデオを撮ることができる、ビデオスタビライザーだ。StayblGear LLCの代表、エスキル・ノードハーグ氏に話を聞いた。
Q1: この商品の特徴を教えてください。
「スマホのビデオスタビライザー『StayblCam』は片手で簡単に折りたため、持ち運びしやすく、アマチュアカメラマンでも購入できる価格に設定されています。市場に出回っているプロ用のスタビライザーとは違い、StayblCamは逆さまでも機能し、例えばペットや小さな子どものビデオをスムーズに撮ることができます。また頭上に伸ばすことで、上からのアングルを捉えられます。
この製品はGoProやその他のポピュラーなカメラにも対応。防水機能も装備し、ダイビングや雨の日の撮影も問題ありません。」
Q2:どのような経緯 でこのサービスを開発することになったのでしょうか?社長の簡単な経歴とともに、この商品発売に発展した経歴を教えてください。
「私は過去何年もの間、スムーズで安定したビデオを撮ることの難しさにイライラしていました。また、一般の人が撮ったスマホの手ブレが原因で、何が起こっているかほとんどわからないような映像を、テレビやオンラインで観ることも、あきあきしていました。
プロまたはセミプロ用のビデオスタビライザーは存在しますが、撮影前にネジやボルトの調整やカウンターウェイトを調節する必要があり、これらは一般の人々が使用するには複雑です。
それに加えて重いカメラ用にできており、高額です。簡単で安く、しかも柔軟に使えて長持ちするという条件が全て整ったデバイスを、自分で作ろうと思ったのが『StayblCam』の誕生につながりました。
私はデザイン、生産、製品開発や特許について、何の知識もありませんでした。最初のプロトタイプは、木やプラスチックを利用して、ガレージで組み立てました。さまざまな種類のハンドルとグリップを使って、カウンターバランスウェイトについて実験し、失敗を繰り返したのちようやく完成したのです。自分のスマホのバランスを、上手くとれるようになるまで様々なデザインでテストしました。
その後、昨年初めに特許申請をした後、Kickstarter.comでクラウドファンディングのキャンペーンをローンチしました。これをローンチしてから最初の4日で資金調達のゴールに到達しました。
最終的に30日で資金調達ゴールの350%を達成し、日本を含む60カ国から1200台の事前購入がありました。この時点で日本の大手の技術系のブログやタイのテレビ番組、アメリカやヨーロッパの技術系のサイトやブログでも紹介されました。」
Q3:写真用のセルフィースティック(自撮り棒)が世界中で大ブームになったのは記憶に新しいですが、中にはビデオ撮影時の安定性を謳う商品も多数出ています。「StayblCam」は、プロが使う振り子の原理を応用し、ビデオ撮影に特化したスタビライザーで、非常に珍しいですね。この商品を開発中、苦労した点はあ りますか?
「スマホのグリップが完璧に機能し、電話が落ちないように完成させるのが大変でした。
この製品はアメリカで製造しているので、製造元、ゴム材料、電話のアダプターの幅と厚みの完璧なコンビネーションについて細かく相談し、多くの携帯に対応できるようにしました。
このような製品を最初から作ることは多くの人が考える以上に複雑です。何ヶ月もの間計画、デザインの変更、テストをし、鋳型機をいじり、順序通り事が運ぶようにしていかなければなりませんでした。
事前注文をしてくださったお客様の中には、とにかく商品を入手したいという方もいましたが、どうしてもお客様が納得するものを作りたかったのです。そうでないと中途半端になってしまいますから。」
Q4: 「StayblCam」を使用したユーザーの反応はいかがでしたか?
「批評家やユーザーの方々からの反応は、本当に素晴らしいものでした!オンライン、SNSやYouTubeを見て頂いてもわかるように『StayblCam』への反応は皆さんとてもポジティブです。
YouTubeでは日本の方々が撮ったビデオを見ることができます。もちろんこれらは広告費を支払ったわけではなく、実際のユーザーからの正直な感想です。自分が作ったものが世界の人々が利用し、喜んで頂けることが嬉しく満足しています。
また雑誌やTVショーからの問い合わせを受け、今年は北米でも有名なTVショーで、ヨーロッパでは大手の技術系雑誌にこの商品が取り上げられる予定です。この夏には追加のアクセサリーもリリースする予定です。」
Q5: 日本からオーダーする場合の入手方法を教えてください。
「弊社のウェブサイト から1台約8945円でいつでも購入することができます。商品はアメリカから直接日本への配送となります。
現在日本の販売店数社と交渉中で、店頭販売価格は9999円を予定しています。
日本のユーザー様には、立ち上げ当時から『StayblCam』に期待を寄せていただいておりますので、今年中には日本中で『StayblCam』を販売できればと思っています。」
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