会話のかわりに、食卓を占拠するのは沈黙。その理由はスマートフォンやタブレット、テレビなど。それぞれが画面を見つめ、言葉もなければ互いを意識することもない。
そうした家庭が、オーストラリアで増えてきているようで、“味気ない食卓”を何とかしようと、パスタソースメーカー「DOLMIO」が面白いペッパーミルを開発し、キャンペーンを展開中だ。
・ミルひとひねりで30分強制オフ
「The Pepper Hacker」と銘打ったこのキャンペーンの主役は、名前の通りコショウのミル。Hackerという単語から推測した読者もいると思うが、ペッパーミルを回すと、部屋のWi-Fiを強制的にオフにしてしまうというものだ。
つまり、ミルを回すことでWi-Fiが不通になり、スマホのアプリだって使えなくなってしまう。ひとひねりで、不通になる時間は30分。
このテクノロジー遮断時間に、本来あるべき家族団らんを取り戻してもらおうというのが狙いだ。ちなみに、このミルで実際にコショウも料理に振りかけることができる。
・市販の予定は当面なし
キャンペーンは試験段階で、残念ながらこのペッパーミルが一般家庭に置かれることは当分ないとのこと。
しかし、「食事のときくらいスマホはやめなさい!」という会話が聞かれるのはオーストラリアだけではないだろう。日本でもこのキャンペーンが開催されれば、話題を集めそうだ。
このペッパーミルを実際に使い、スマホが使えなくなって子どもが憤慨する様子などを撮影した動画は、こちらからも観ることができる。
DOLMIO