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Marketing 【Interview】学習塾の知見とノウハウが結実!子どもの思考能力を育てる教育アプリとは?

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【Interview】学習塾の知見とノウハウが結実!子どもの思考能力を育てる教育アプリとは?

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hanamarurabo_1教育現場におけるITの導入が加速するとともに、子どもの思考能力を育てる良質なコンテンツの需要も、高まりつつある。

アプリ市場でも、大きな成長が見込まれる教育分野だが、きちんと利用してもらうサービスを作り上げるのは、容易なことではない。子どもの習性や興味を熟知した、ノウハウが必要となるからだ。

その点、「花まるラボ」のアプリは安心だ。会員数約2万人を誇る学習塾の知見を元に、試行錯誤を重ねて開発。2作同時にリリースされたAndroid向けアプリ「小学生からの論理パズル:スクエアパズル」と「はじめてのめいろ:ゆびたび」は、試験的に導入された公的教育の場において、すでに高い評価を得ている。

子どもに考えることの楽しさを伝えたい、という取締役の中村 友香(なかむら ゆか)氏。今回の取材では、開発の道のりから今後の展開まで、さまざまな話を聞かせてくれた。

・遊びのような楽しさと教育的意義の両立を図る


Q1:まずは、アプリ開発の経緯からお聞かせください。
hanamarurabo_2花まるラボの親会社である花まる学習会は、首都圏で100教室以上、約2万人の会員に思考力・国語力・野外体験を柱とした教育を行う学習塾です。

花まるラボでは、そのノウハウを、花まる学習会に通えないお子さま、あるいは教育の行き届かない海外の地域に向けて発信するため、アプリ開発を行ってきました。

本アプリは、長野県の公立小学校の多大なる協力を得て、先生方やお子さまから高い評価をいただいており、今後はさらに、多くの公教育の場での実践を想定しております。また、花まる学習会にて、株式会社ディー・エヌ・エーとの提携の下行う、ICTを用いた思考力授業でも活用していく予定です。

Q2:それぞれのアプリの特徴について、教えていただけるでしょうか。
hanamarurabo_3双方に共通する特徴は、作業・処理能力の向上を主とする既存の脳トレゲームや計算アプリ、お勉強として提供される多くの教育アプリとは一線を画した、「遊びのような楽しさ」と「教育的意義(思考力を鍛える)」を、真に両立させることをめざしている点です。

例えば、「スクエアパズル」では、遊びとしてのめりこみながら、「数のセンス」と「論理的思考力」を磨くことができます。「論理的思考」とは、「必要条件」による絞込みと「場合分け」を、抜け漏れなく行いながら、考えを進めていくことだといえますが、このアプリでは、花まる学習会の教室でも使用しているパズルを通じて、その力がしっかりと養われます。

また、「ゆびたび」は、思考力を伸ばす格好の教材である迷路を、好きになってもらうための入り口です。ポイントは、誰でも達成感を得ることができる、という点です。

花まる学習会の経験として、「できた!」という成功体験が、子どもの思考力を鍛える上で何よりも大事で、「自分なら必ず解ける!」「解きたい!」という強い気持ちこそが、未知の問題を前にして、思考をフル回転させる原動力になると、捉えています。

・モチベーション維持より「頭を使ってわかる喜び」を重視


Q3:教育アプリ開発において、最も大切なのはどんなことだと思われますか。
hanamarurabo_4前述の通り、「遊びのような楽しさ」と「教育的意義」をいかに両立させるかが、最も重要だと考えています。

既存のMOOCなど、オンライン教育サービスの課題は常に、モチベーションの維持にあります。大人が仕事のためにオンラインで学ぶときがそうであるように、自力でやり続けることの大変さは、誰もがわかることだと思いますが、それが子どもとなると、さらに難しくなるのは、言うまでもありません。

ただそこで、「実は頭を使わない」処理的な反復作業や、ゲーム的なご褒美の快感だけをもって、モチベーションを維持させることは、「思考力の育成」という点においては、教育的効果を犠牲にしていると、私どもは考えております。

「頭を使ってわかる喜び」「問題が解けた喜び」そのものを味わい、それを勉強と思うことなく、遊びとしてのめりこむことができるようなアプリの開発をめざしています。

Q4:御社ではこれからもアプリ開発を続けていかれるのでしょうか。今後の展開について、教えてください。
より多くのお子さまに、花まる学習会のノウハウを届けるべく、アプリの開発は続けてまいります。佐賀県武雄市で官民一体学校の取組みを行う花まる学習会と連携し、タブレットを導入する公立小学校での活用も、さらに積極的に行っていく方針です。

今回のアプリは、子どものことを真に考え抜いて開発したものです。お子さまが「考えるって楽しい!」と思うきっかけを提供できれば、幸いです。

小学生からの論理パズル:スクエアパズル
はじめてのめいろ:ゆびたび

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