AIが従業員(ノンデスクワーカーとオフィスワーカー)の会社への貢献度、定着率、生産性などを高度に分析するというプラットフォームだ。
これにより企業は従業員の職場満足度を認識できるほか、管理職は従業員体験(EX)・生産性を高めるため適正な判断が可能となり、職場の離職率低下へとつながる。
企業の離職率低減に貢献するBlink
2015年に設立されたBlinkは、従業員満足度を分析するソフトウェア・アプリのプロバイダーだ。ロンドン、ボストン、シドニーにオフィスを構えている。Blinkはデスクレス従業員とデスクベースの従業員の間のデジタル格差を埋め、従業員のワークライフに革命を起こすことを目指している。
同社の製品はすでにRATPDev、Elara Caring、Domino’sといった業界のリーディングカンパニーに採用されており、現場の離職率を最大25%低減することに寄与している。
従業員同士のやり取りを分析して、よりよい職場環境へ
今回Blinkが発表したAI駆動型の従業員分析プラットフォームの特徴とメリットは、以下のとおり。・チームを結束化
・業務を最適化
・従業員間のコミュニケーションを分析
・企業文化を形成
・従業員の意見を理解
・離職リスクを把握
たとえば、従業員間のコミュニケーションをモニター・分析すれば、彼らの嗜好やニーズを特定し、より効果的な社内コミュニケーション方法について知ることができる。
また、WorkdayのようなHRシステムと連携することで、従業員の離職データを追跡可能。高度に細分化された箇所まで追跡して、離職リスクに対して適切なアクションを取れるようになる。
Elara Caringの導入事例
ホームヘルスケアプロバイダーElara Caringは、新入社員調査と分析にBlink製品を2〜3ヶ月間導入することで、EX向上のため重要な情報を得た。Elara Caringの社長であるThomas Firmani氏は、以下のように述べている。「Blinkの製品を使用することで、従業員のパフォーマンスを向上させる実用的な戦略を作成することができた」
また、Blinkの創業者かつCEOのSean Nolan氏は、以下のように述べている。
「組織が成功するため、従業員が仕事に満足していることは必須。」
「Blinkの製品は、組織が従業員について深く知るために必要なツールを提供する。従業員の感情や行動を理解することで、管理職は適正な判断ができるようになる。そうすることで、EXと生産性が向上されて、最終的には離職率が低下へとつながる。」
参考・引用元:
Business Wire
Blink
Elara Caring
(文・Mao Otsuka)