そんな目に遭いたくないなら、「Next Glass」のようなサービスが役立ってくれそうだ。
・まず、“好みのプロフィール”を作成
Kurt Taylor氏が開発したこのスマートフォンアプリは、あなたの好みのテイストを分析し、買おうとしているドリンクが、好みに合致しているか予測するというもの。まずアプリは、気に入って飲んでいるビールやワイン、ユーザーの好みのフレーバーやテクスチャについて尋ねてくる。そして、それらの情報をもとに、ユーザー独自の“テイストプロフィール”を作成する。
・データベースには2万3000を超えるボトル情報
アプリのデータベースには、約2万3000のワインやビールの情報が登録されているので、それとテイストプロフィールを照らし合わせる。
このデータベースを作成するために、「Next Glass」では、各ドリンクの分子組成を識別する高度な分析技術を採用。AU400化学分析器と、液体の色相分析をする分光計だ。これらは、しばしば医療分野で血液サンプルの調査に用いられるものである。液体内のエタノール(アルコール)やグルコース(糖分)の量を測定し、インデックス化した。
・気になるボトルのラベルをスキャンするだけ
さて、もしこの「Next Glass」を体感してみたいなら、地元のスーパーに行って、気になるワイン、ビールのボトルラベルをスキャンしてみればよい。
すると、アプリがおよそ96%の精度で、登録されているユーザーのテイストプロフィールと、ドリンクの情報がマッチングするか、点数化して結果を表示する。
・ユーザーが増えるほど、データベースも強化
もし、ラベルの読み取りが難しい場合にも、ドリンクの名前を手入力して、データーベースで検索することが可能だ。万一、小さい醸造所が手がける地ビールなどで、データベースに登録がない際には、新しくデータを提供することができる。より多くの人がこのアプリを使うほど、アプリのデータベースが強化されていくというわけだ。
好みに合わないドリンクを買ってしまうことを防ぎ、一方で、これまで知らなかった新しいお気に入りのドリンクにめぐり合える可能性が広がる。日本でもこのようなサービスが展開してほしいものだ。
Next Glass