昨年10月にベータ版が始まり、このほど約1000万ドルの資金を調達した。利用は順調に増えていて、今後サービスエリアを拡大する見込みだ。
・1週間前までの予約制
自分で運転ができない、車を所有していないなどの理由で、病院通いなどにタクシーを利用する高齢者は少なくない。また、米国では子どもの学校や習い事は大人が送り迎えするのが基本で、共働き世帯の場合、親が時間をやりくりするほか、シッターを雇ったり、知り合いに依頼したりするパターンが多い。
Shuddleはそうした需要を取り込もうとしている。Uber同様、アプリで手軽に手配できる。ただし、Uberが必要なときにすぐ手配するのに対し、Shuddleは1週間前までの予約制。また、その都度の使用料金に加え、1カ月あたり9ドルのメンバーシップ料金もかかる。
ShuddleのCEOによると、このメンバーシップ料金はドライバーの適性を判断するスクリーニング検査やトレーニングにあてられているとのこと。質の高さを維持するのがねらいだ。また、料金には保険も含まれる。
・ドライバーは女性のみ
これまでのところ、登録ドライバーは200人余り。そして全員が女性という。高齢者の介助や、子どもの扱いに慣れている女性ならではのサービスが提供できそうだ。
乗客は高齢者と子ども、そして利用のほとんどが日中であることから、女性ドライバーの安全も確保できる。一方、利用する側からすれば、ドライバーの身元や技術がしっかりしていて、しかもアプリで子どもの送迎を追跡・確認もできるなど安心も得られるとなれば、それだけの代金を支払う価値はあるだろう。
互いにメリットがある、まさにWin-Winのこのサービス、Uber同様、米国外でも需要がありそうだ。
Shuddle