学業を優先するためとはいえ、学生にとって、これは高いハードル。期間が短縮された分、今まで以上に迅速かつ、効率良く活動していかなければならないからだ。
そうなると、よりスムーズなやり方が必要になってくるだろう。そこで紹介したいのが、「attache(アタッシュ)」というサービス。気になる説明会の出席登録から資料のダウンロード、履歴書の提出まで、すべて一括で行うという、新時代の就活支援アプリである。
今月6日に開催された「渋谷就活フェスタ」で、正式にリリース。イベント時の様子も含め、開発元のギブリー、取締役COO兼CHOの新田 章太(にった あきひろ)氏に、詳しい話を聞いた。
・就活に必要なアクションをすべてアプリで完結
Q1:「attache」開発のきっかけと経緯について、お聞かせください。
ギブリーは、「社会を豊かにする人のための成長エコシステムを創造すること」をビジョンとしており、その中で私は、「エンジニアが中心となり、テクノロジーを駆使したサービスを創ることが、さまざまな業界にイノベーションを起こし、社会をより豊かにする」と考えています。
そのような人々の成長を支援する上で、まずはギブリーが事業として、社会に価値を提供できるエンジニア集団の手本となるべく、既存事業の改革のために、会社の中でハッカソンを実施したのが、事業立ち上げのきっかけです。
実質、ハッカソンの2日間で企画からプロトタイプの開発までを、私を含めた4名のチームで行いました。そして社内のコンペで優勝し、リリースまでこぎつけたのが、今回のサービス提供の経緯です。
Q2:「attache」とは、どんなサービスなのでしょうか。
「attache」は、「アタッシュケース」に由来しており、その名の通り、「就活カバン」をモチーフにしています。就職活動を展開する際に、「就活カバンに入っているすべてのものを、アプリで完結させてしまおう!」と思い、開発しました。
「attache」では、「就活って、もっとスマートでいいと思う」というコンセプトの下、就職活動で生じるすべての無駄を排除し、このアプリを利用するだけで、就活が完結するサービスをめざしています。(中略)
ユーザーは、ログイン後すぐ、面白そうなイベントを探せますし、気になった企業に自分の情報を提供することも可能です。企業側は、多様な媒体によって分散しがちな求職者の情報を、iBeaconを使った出欠管理機能で、スムーズに管理することができます。
・本来の就職活動に専念できる仕組みを提供していきたい
Q3:「渋谷就活フェスタ」での反響は、いかがでしたか?
学生からの率直かつ最大の意見は、「アプリが重たすぎて使いづらい」でした。
基本的なサーバー負荷への対応は、予測していたのですが、結果として、最大同時アクセスにスムーズに対応できていなかったのだ、と深く反省しております。
また、企業の方からも「管理ページの使い方がわからない」など、サービスの使い勝手が悪い、というご意見を多くいただきました。もっともっと、皆さんが使いやすいものに改善していかなければ、と思っています。
Q4:今後の展開について、教えてください。
それに関しては、2つ考えています。1つは、「企業と自分を知る場」を増やす展開をしていくことです。そのために、履歴書やポートフォリオの入力といった、作業自体もなくしていきたいと思っています。(中略)
2つ目は、「お互いを理解する場」を増やすことです。その際、最も重要なのは、コミュケーションです。例えば、動画やオンラインでの会話ができたり、チャットでリクルーターやOBとやりとりするなど、人と人が生み出すコミュニケーションによって、相互理解を深められるようにしていきたい、と思っています。
これらが、私が考える就職活動の本質的な活動内容で、今後はそれを、より多くの方々に提供していく所存です。