Future Market Insightsのデータによると、電動スケートボードの世界市場は2023年には20億6,120万米ドルに達し、2033年には36億9,140万米ドルに達する見込みとか。今後もCAGR6%での成長が予測されている。
折り畳んでバッグに収まるLinky 2.0
数多ある電動スケートボード製品のうち、今回紹介する「Linky 2.0」はちょっと珍しいタイプの製品だ。折り畳み可能なため、乗らない時にはバッグに入れて持ち運びができるのだ。クラウドファンディングサイトKickstarterにて実施されたプロジェクトでは、1700万円以上の資金を調達した。![](https://techable.jp/wp-content/uploads/2024/05/bfa0f18f4731b60a56ed5fd117b31e75_original.jpeg)
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開発はイタリアの古都を拠点とするスタートアップ
Linky 2.0を開発したのはイタリア中央部の小さな自治体ファレローネで誕生したLinky Innovation。2016年、パオロさんとクリスチアーノさんを中心に、当時30代前半だった5人の創業者によって設立された。![](https://techable.jp/wp-content/uploads/2024/05/f79de4d5f129fa4a27e2efc0bbc93583_original.jpg)
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しかし、マーケティングやクラウドファンディングの経験不足が原因で、初代の折り畳み式電動スケートボードのキャンペーンは目標金額を達成することができず、成功しなかった。
その教訓を活かしてマーケティングを学び、Linkyの生産にこぎつけるための資金を調達。折り畳み可能という効率性と耐久性がユーザーに評価され、「Linky 1.0」で成功を収めることができたそうだ。
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Linky 1.0から2.0への進化
1.0からLinky 2.0へとさらなる進化を遂げるべく、研究開発チームは約4年の歳月を費やしてきた。Linky 1.0ユーザーからのフィードバックを受け、折り畳みできる最大の特徴はそのままに、自家用車の代わりに使用できる本物の“乗り物”を提供することを目指した。Linky 2.0は、外観に大きな変化はないものの、技術的またUX的観点からは飛躍的にアップデートされている。Linky 2.0は街中のあらゆる環境に対応するため、以前の83ミリホイールより軽量な全地形対応の105ミリホイールに変更。安定性を高めながら80グラムの軽量化に成功した。
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最高速度は時速28キロから42キロへと大きく上昇させつつ、衝撃に対する耐性を高め、ブレーキと加速性能を安定させた。リモコンや専用アプリの利便性も改善されている。
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日本ではスケートボードは公道を走行できないが、2023年4月には自動配送ロボットが公道を走れるようになったし、同年7月には電動キックボードの規制緩和が行われている。Linkyが移動手段として日本でも使用できる日も、いつか訪れるのかもしれない。
引用元:Linky Innovation
Kickstarter
(文・根岸志乃)