子どもの話を“認知”するIBM Watsonスーパーコンピューター
IBM Watsonのスーパーコンピューターを取り入れた「CogniToy」もその1つで、インターネットに接続する機能があるというだけでなく、認知コンピューティング、言語理解といったテクノロジーが搭載されている、まさに最先端の玩具だ。
一見すると、普通の恐竜の玩具のようだが、子どもが話すことに耳を傾け、会話の内容を記憶し、しゃべる。子どもが単に遊ぶ道具というより、会話を楽しむ相手のような存在である。4~7歳向けに開発された。
子どもの年齢に合わせた回答も
インターネットにアクセスして、子どもから問われた質問に対する一般的な回答を調査する。子どものしゃべり方や返答の内容などの振る舞いから、およその年齢を推測し、年齢に合わせた回答をするというから驚きだ。
教育ツールとしても活躍
「CogniToy」は子どもに質問を投げかけ、返答を聞き取り、好きな色や興味があることなどを記憶するだけでなく、冗談まで言えるというからすごい。さらに、言葉の発音や綴り、算数や詩などを楽しく学ぶ教育ツールとしても大活躍する。
子どもとともに成長していく玩具
何度か物語を聞かせるうちに、ただ読み上げるだけでなく、子どもと一緒に新たな物語を作るなんてこともできてしまうという。まさに、「CogniToy」は子どもとともに成長していくのだ。子どもにとっては、特別な存在になることだろう。
使い方はこうだ。親はスマートフォンの専用アプリを通じて、Wi-Fi通信を経由して、IBM Watsonのサーバーに接続する。子どもが「CogniToy」のお腹にある大きなボタンを押すと、恐竜が目を覚まし、一緒に会話をしながら遊べるようになる。
親は経過をスマートフォンでチェック
親は“Parent Panel”にアクセスすることができ、どんな質問が投げかけられたのか、教育プログラムの経過はどうかなど、これまでの履歴をチェックしたり、就寝時間のために利用制限をおこなうことができる。安心なことに、すべてのデータは匿名で送信され、事前の了承なしにはシェアされないようになっているという。
目標額の4倍超、22万ドル突破
現在、資金調達プラットフォームKickstarterでキャンペーンを実施中で、目標額5万ドルの4倍超となる22万ドルの資金をすでに集めている。10万ドルを超えたため、「CogniToy」は緑のカラーだけでなく、他のカラーバリエーションも展開することになった。提供開始は11月を予定しており、今年のクリスマスには何とか間に合いそうだ。
CogniToy