日本でもその存在は徐々に知られつつあるが、海外に比べると、まだまだ認知度は低い。次世代を担う事業誕生のために、どんどん浸透してほしい、と願うばかりだ。
そんな中、デビューを待たれているのが、「Wannabee」というサイト。本格的なリリースはこれからで、現在ティザーサイトを公開中。サブカルチャーにフォーカスした視点、ユーザーと運営間のコミュニケーションにこだわったサービス内容には、これまでにない新しさがあり、期待度大だ。
提供元は、アイディアプラットフォームで経験を培ったDmet idea。現役大学生でもあるWannabe運営代表の舟橋 啓(ふなはし ひろむ)氏が、これから始まるサイトの未来について、生き生きと語ってくれた。
YouTubeで動画を配信!認知度を上げる仕組みを提案
Q1、御社ではすでに、「Dmet idea」というアイディアプラットフォームを運営されていますが、今回あえて別のクラウドファンディングサイトを開設したのはなぜでしょうか。
きっかけは、より多くの人に、クラウドファンディングという手段について知ってほしい、と思ったことです。
「Dmet idea」は、「モノづくりを一気通貫的にできる場所」ということで、クラウドファンディング×クラウドソーシングという手法を取り入れていたのですが、これは正直、仕組みが理解できないと、かなり難しいサービスなんです。
クラウドファンディングサービスって、「Dmet idea」も含めて、世の中にざっと50~60個くらいあるらしいんですけど、その特徴はもちろん、存在を知っている人自体、かなり少ないと思うんですよ。どこかで見た統計なのですが、日本人の「クラウドファンディング」という言葉の認知度って、ネット調べのものでも20%くらいらしくて。
その他の80%の人は、こんな面白いチャレンジの手段を知らずに過ごしているんだ!じゃあ、それをなんとかしたい!というのが、設立までの経緯です。シンプルに言うと、「Dmet ideaより簡単に、楽しく!」ですね。
Q2、国内の他のクラウドファンディングサイトとの違いは、どこにあるのでしょうか。
コンテンツとユーザビリティです。一番の特徴は、「動画」ですね。プラットフォームとして、定期的に動画を配信しているクラウドファンディングサービスって、日本には実はないんですよ。(中略)
そのため、「Wannabee」では、Youtubeでチャンネルを作って配信することにしました。いつでもどこでも、誰でも無料で見られます、というのは、クラウドファンディングの裾野を広げる上で、大事なのではと思ったので。
ユーザビリティとしては、SNS対応が挙げられると思います。LINE@のアカウントを開設し、サイトに設置することで、どんな気軽な質問でも24時間投稿できる仕組みを作りました。
国内クラウドファンディングの未来のため、サービスの充実を図る
Q3、現在はティザーサイトを公開中だそうですが、スタートまでの流れと今後の展開について、お聞かせいただけるでしょうか。
ティザーサイトは、どれくらいの需要があるかを見るため、設置しました。本サイト設置までに動画やスタッフブログ、SNSページなどのコンテンツを開放し、分析することで、どんなコンテンツが「クラウドファンディングを知らない人」に刺さるのか、模索しています。また、プロジェクト投稿もできるようになっているので、事前に集められたらいいな、と。
私たちのサービスは、「クラウドファンディングを知らない人」のためのサービスです。今後、その層に向けてどのような発信ができるかが、鍵になると考えています。
おそらく、各プラットフォーム運営の方も、考えられていると思うのですが、現在の市場規模では、日本におけるクラウドファンディングの成熟はありません。具体的な内容は、まだお話できませんが、パイを奪い合うのではなく、広げるという発想で展開していくつもりです。
Q4、「Wannabee」を、どのようなサイトに育てていきたいとお考えですか?未来への展望について、お聞かせください。
最初は収益度外視で(笑)。それは言い過ぎですが、ユーザーを成長させるために、初期投資は必要だと考えています。コンテンツの充実、プロジェクトの充実、そして提案の充実を柱に、誰が見ても「簡単で、楽しい」サービスに、育てていきたいですね。(中略)
Wannabee