暖めるけれど熱くなりすぎない、“温度調節グローブ”
難しい温度調節の問題を解決しようと、資金調達プラットフォームKickstarterでキャンペーンを開催していたのが「FLUX」のグローブ。目標額5000ポンドのおよそ2倍、9500ポンドの投資資金を集めた。いわば、温度調節のグローブである。
このグローブには、フレキシブルでしかも丈夫な素材が用いられている。度重なる赤外線画像のテストをおこない、ベストな素材の組み合わせや構造を導き出したという。
メッシュ素材が放熱を助ける
グローブの手のひら側から指の前面部分にかけては、通気性のあるメッシュ素材になっているのが特徴的。ユーザーが暖かくしたいと思ったときには、手を握りこんで、メッシュ部分をカバーする。すると内部の空気が動かなくなり、手の血液の流れに伴って熱が生じ、暖めるという寸法だ。
逆に熱くなりすぎたときは、手を開いてメッシュ部分をさらけ出し、外気に当てて温度を下げる。手は人体の部位の中でも、特に活発に動く場所であり、手を開いたり閉じたり、難なくおこなえるだろう。
従来比1/10の軽量化を実現
一般的なランニンググローブに比べて、1/10ほどの重さしかない軽量仕様なのも大きなメリット。タッチスクリーン機能にも対応しているので、スマートフォンを操作するために、いちいちグローブを脱ぐ必要はないのもありがたい。スポーツやアウトドアをたしなむ人にとっては、シンプルながら便利な「FLUX」。3月に提供開始を予定している。
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