・試薬の色の変化をアプリが判断
Scanafloで検査できるのは12項目。グルコース、タンパク質、白血球、亜硝酸塩、尿に含まれる血液、ビリルビン、ウロビリノーゲン、アルブミン、クレアチニン、ケトン、比重、pHレベルとなっている。
妊娠検査薬同様に試験スティックを尿に浸すと、スティック上の試薬の色が変わり、それをiPhoneのカメラでとらえるだけで、判定結果がアプリに表示されるという仕組み。
・患者の負担を減らせる?
こうした検査が自宅で可能になるということは、受診回数や病院での待ち時間を大幅に減らせるなど、患者の負担軽減や効率的な受診を意味する。
それには米国食品医薬品局(FDA)の認可を得るのが前提となるが、例えば、腎臓系の持病を抱えている人が、自宅で血尿や尿蛋白をチェックし、異常が見つかればすぐにかかりつけ医に相談するというふうになるかもしれない。
Scanduといえば、体温や呼吸速度、血中酸素濃度などを瞬時に測定できる「Scout」を開発していて、こちらはこのほど出荷が始まった。Scanafloはまだ試験段階だが、Scoutと併せて今後は医療のあり方に変化をもたらすものとなるかもしれない。
Scanaflo