しかも、DUEX FloatはデスクトップではなくノートPCに取り付け可能な“ポータブル”なモニターなので、外出先や出張先で活躍するのだ。
2画面で作業効率UP!ノートPC用ポータブルスクリーン
1画面の作業では、タブやウィンドウ、アプリケーション切り替え時に無駄な時間が生じている。それが1秒以下でも、積もり積もれば生産性を大きく低下させてしまうことに。また、オフィスで使うデスクトップPCがマルチディスプレイだったとしても、在宅勤務や出張中の場合は活用できない。この問題に取り組んでいるのが、ノートPC用マルチディスプレイを開発するMobile Pixels社だ。2018年の「DUEX」を皮切りに「TRIO」、「DUEX Lite」、「DUEX Max」などの製品を次々と世に送り出してきた。そんなMobile Pixels社の最新製品Duex Floatは、その名が示すとおりノートPCの画面の上に「浮いた」ような状態で使用する。
使い方はいたってシンプル。まず、DUEX FloatをノートPCの蓋に取り付ける。PCを開いてDUEX Floatの画面を手前に起こし、製品本体のスタンドを出して角度を調整する。PCとモニターをケーブルでつなげればセットアップ完了だ。
PC画面と合わせて使用する通常の2画面モードのほか、画面を180度回転させて対面の相手に見せるプレゼンモード、DUEX Floatのみを使用してゲーム画面などを表示させるデスクトップモードの3つを選ぶことができる。作業が終わったら、簡単に折りたたんで持ち運び可能。サイズは15.6インチ、重さは約1.8キロとなっている。パススルー充電が可能なUSB-Cポート2ヵ所のほか、HDMIおよびミニHDMI端子に対応。Nintendo Switchといったゲーム用デバイスとも接続可能だ。
人間工学に基づいた設計で首に優しく、手頃な価格で財布にも優しい
左右いずれか、または両側に並べてノートPC画面と同じ高さで使用するDUEXやTRIOとは異なり、FloatはノートPC画面の上に「浮かべて」使用する。この人間工学に基づいた設計のおかげで視線を下げずに済み、首や背中への負担も抑えられるのだ。直感的に操作できるタッチスクリーンディスプレイで、タブレットのように使用可能。ゲーム画面の表示など、仕事以外の用途にも活躍するだろう。画面の色を調整すれば、長時間または深夜の作業時にも眼精疲労を軽減することができる。
持ち運びができて便利なのが最大の特長であるDUEX Floatは、価格も手頃。Indiegogoのプロジェクトでは、リターンが269ドルになっている。
「2画面じゃ足りない」という場合には、先行モデルのDUEXやTRIOと組み合わせて3画面、はたまた4画面も実現可能だ。
開発理由は「セカンドモニターがなくてイライラしたから」
DUEX Floatは、米カリフォルニア州アーウィンデールに拠点を構えるMobile Pixels社の製品。開発者は同社の共同設立者ジャック・ヤオさんだ。
ジャックさんはアマゾンで勤務していた頃、仕事の効率をあげるデュアルモニターがないことにいつもイライラしていた。そこで、壊れたノートPCの画面を再利用してノートPC用のデュアルモニターを作ることにした。完成したものを使っていたところ、職場の同僚たちから口々に自分も欲しいと言われたとか。同社の主力製品であるDUEXはこうして誕生した。
2018年6月にKickstarterでDUOのプロジェクトを始めると、たちまち大反響となりKickstarterとIndiegogoで合わせて100万ドル以上の資金を獲得。それ以来、TRIO、DUEX Plus&DUEX Lite、DUEX Max、Geminos、Trio&Trio Maxと、合計6件のKickstarterキャンペーンを相次いで成功させてきた。
今回7回目のプロジェクトとなる「DUEX Float」も、Indiegogoではリターン発送中、Kickstarterでも目標金額を軽く達成と、根強い人気を見せている。
引用元:Indiegogo
Kickstarter
(文・根岸志乃)