長編映像を短編コンテンツやハイライトに変換
2016年に設立されたVideoVerseは、AIや機械学習を活用して、長編のビデオ映像をリアルタイムで短編コンテンツやハイライトに変換するサービスを展開している。今回調達した4500万ドルはVideoVerseのグローバル展開とメディア技術の革新を推進するために使用されるという。
同社の主力製品であるMagnifiは、クラウドベースのAI駆動分析を通じて、従来の労働集約的で時間とコストのかかる編集プロセスを効率化し、世界中のスポーツリーグ、ニュース・エンターテインメント放送局、ストリーミングプラットフォームに短編コンテンツとハイライトの迅速で簡単なキュレーション、編集、配信を可能にしている。
Videoverseは、UEFAチャンピオンズリーグ、ウィンブルドン、NCAAバスケットボール、インディアンプレミア リーグ(IPL)などの幅広いクライアントへの導入実績を誇る。
動画のキュレーションのニーズは急増している
VideoVerseのCEO兼共同創設者であるVinayak Shrivastav氏は、「メディア企業やストリーマーが毎分数百万時間のビデオを制作している今、キュレーションされたコンテンツへの需要が急増している」と述べている。Shrivastav氏は、特にMagnifiが、キュレーション、制作、配信のためのシームレスで高効率なプロセスを提供することを強調した。
またShrivastav氏は、「Bluestoneとのパートナーシップは、グローバル展開を進め、AIの無限の可能性を解き放つことでメディア技術の革新を推進する、わくわくするような段階の始まりだ」と述べている。
競合他社もAIを活用したビデオ制作へ投資
2023年11月、テクノロジー大手のAdobeは、ベンガルールに本拠を置くAIを活用したビデオ作成プラットフォームRephrase.aiを金額非公開で買収し、インドへの初の投資となった。
2023年2月にはビデオベースのSaaSプラットフォームであるHippo Videoが、VC企業Dallas Venture Capitalが主導する戦略的資金調達ラウンドの一環として800万ドルを確保している。今後もAIを活用した動画キュレーションの需要の高まりは続きそうだ。
参考・引用元:
VideoVerse 公式サイト
Viestories ニュース
(文・よし @yoshibizcom)