なお配車エリアはアリゾナ州フェニックス、サンフランシスコ、ロサンゼルス、テキサス州オースティンなど。サービス提供エリア内では、完全無人つまりセーフティドライバーがいない状況で運行する「自動運転レベル4」でタクシーが走行するという。
無人運転タクシーサービスを展開するWaymo
Waymoは、2009年よりスタートしたGoogleの自動運転開発部門が分社化して、2016年に誕生した企業である。もともとは自動運転に必要なLiDARセンサーの開発・販売、そして自動運転タクシーの開発を中心に取り組んでいた。しかし今はLiDARの販売を中止しており、また自動運転タクシー事業だけでなく自動運転トラックの事業も進めている。
Waymoは長い間アリゾナ州で事業を展開してきた。5年前にアリゾナ州チャンドラーでタクシーサービスを立ち上げた当初は、安全オペレーターがハンドルを握るようなかたちでサービスを提供していた。
そしてその数年後には、完全無人運転のWaymo車両を導入。サービス開始後5年が経過したいま、フェニックスはWaymoにとって最大のサービスエリアとなっており、週の配車数は1万台にものぼるという。現在はフェニックスのほか、サンフランシスコやロサンゼルス、テキサス州オースティンでもサービスを展開している。
自動運転の“安全性”が課題に
Waymoは従来の自動運転の開発に使われるLiDARセンサーだけでなく、対象地域のマッピングを独自の方法で行うことで自動運転タクシーを実現している。
カスタムされたマップのデータとLiDARなどのセンサーから得る情報をもとに現在地を常に把握することが可能だ。またセンサーから得るさまざまな情報と現在地をもとに、最も安全で最適な走行ルートを選ぶようにプログラムされている。
ただし安全性についてはまだ改善が必要かもしれない。Waymoのライバル会社であるCruiseは先日カリフォルニア州における自動運転タクシーの営業停止命令を受けている。同州内で歩行者と人が運転する車が事故を起こしたことが理由である。
Cruiseだけでなく、Waymoも過去に事故を起こしている。自動運転車や自動運転タクシーの実現は利用者の利便性を高めるのは確かだが、さらなる安全性の確立が事業成長に必要なのではないだろうか。
参考・引用元:
Waymo 公式サイト
TechCrunch ニュース
自動運転ラボ ニュース
(文・ささささき)