生成AIを活用して制作したMR作品『Magical Forest』
1つ目に紹介するのは、AR・xR開発に取り組むデザイニウムが生成AIを駆使して制作したMR作品『Magical Forest』。米国に本社を構えるゲーム開発企業Niantic社の、ARと先進的な技術の融合を支援する開発者向けプログラム「Niantic Innovation Labs」の一環として制作された作品だ。
『Magical Forest』の内容は、プレイヤーが魔法の本の住人である小人の妖精「Kobbito」とともに、現実世界に現れる魔法の森「Magical Forest」を探索するというもの。
同作品ではKobbitoが歩いた場所に芽吹く不思議な植物や、魔法のパワーを使えるスペルカードなどが登場する。プレイヤーは日常の空間にいながら、ARを通じてファンタジーの世界に没入できる。
iOS/Androidのモバイル端末とMeta Questに対応。アプリのダウンロードは不要で、Webブラウザを通じて簡単に楽しめるほか、マルチプレイが可能だ。
チャットAI・画像生成AI・音声生成AIを活用
デザイニウムによると『Magical Forest』の企画段階で、AIチャットサービス「ChatGPT」との共同作業で独創的なアイデアを生み出したという。デザイン工程では、AI画像生成ツール「Midjourney」を利用し、個性的な視覚表現を実現。また、音声生成AI「Eleven Labs」で自然ナレーションを制作した。
こうした先鋭的なアプローチで、デザイニウムは新たなXRの可能性を探求し、国境を超えるユニバーサルな体験価値を創造することに尽力している。
なお『Magical Forest』は12月21日~22日まで、国内最大級のXR開発者イベント「XR Kaigi」のNiantic社ブース内で展示される予定だ。気になる人は足を運んでみてはいかがだろうか。
参考元:PR TIMES
シンガポールの動物園でデジタルアートを展示
2つ目に紹介するのは、シンガポール屈指の動物園“マンダイ・ワイルドライフ・リザーブ”内のイベント『Secret Wild-erland Mandai Wildlife Reserve×NAKED, INC.』で展示するデジタルアート。企画・演出・制作をクリエイティブカンパニーのネイキッドが担当している。マンダイ・ワイルドライフ・リザーブは常時1,000種、21,000匹以上の生き物たちと出会える観光スポットで、合計4つのパークで構成されている。
今回ネイキッドが演出を務めるのは、シンガポールで人気のナイトスポット“ナイトサファリ”と、「川」をテーマとしたワイルドライフパーク“リバーワンダー”の2エリアだ。
体験型アートで動物への理解を深める
ナイトサファリ内・イーストロッジでは、動物たちとジャンプの高さを競う「The Secret Jump」や、カメラで顔の写真を撮ると、ナイトサファリの動物の顔と合成される「Secret Animal Alter-Ego」などの体験型デジタルアートを展示。リバーワンダーでは、マナティたちが手が届く距離にいるような気分を味わえるこプロジェクションマッピング、汚れた水面の上を歩くと生えてくる水草が水を浄化し、生き物たちが集まるデジタルアートなどを展示する。
なおイベント期間は2023年11月24日~2024年3月17日。シンガポールを観光する際は要チェックだ。
参考元:PR TIMES
(文・Haruka Isobe)