こうしたXR関連アイテムの普及が広がる一方、利用者の中には「デバイスが重く、付け心地が悪くて作業に集中しづらい」「もっと没入感を味わいたい」と悩む人もいるという。
そこで今回は、海外メーカー発の、付け心地のよさや軽量設計にこだわったARデバイス、リアルなXR体験を実現するトラッカーを紹介する。
つけ心地にこだわったスマートグラス「TCL NXTWEAR S+」
1つ目に紹介するのは、中国の総合家電製品メーカーTCLエレクトロニクスグループが運営するTCL RayNeoのスマートグラス「TCL NXTWEAR S+」。同製品は、カプセルタイプで鼻に優しいつけ心地のエアーノーズパッド、耳の形に合わせた設計と角度調整可能でストレスフリーなテンプル、世界的認証機関に認められたブルーライトカット性能など、使い心地・つけ心地にこだわったスマートグラス。
87gという軽さで装着ストレスが軽減され、まるで本当にそこにスクリーンがあるかのような臨場感を味わえる。
TCL NXTWEAR S+では、49度という広い視野角とデュアルフルHDマイクロOLEDフラッグシップディスプレイを搭載し、6メートル先に215インチ相当の巨大スクリーンを表示。最大120fpsの高フレームレートの映像出力に対応し、激しい動きのある映像やゲームでもコマ落ちの少ないスムーズな表現を実現する。
さらに、Windows PC用の専用ソフトウェアで、移動中でもオフィスでも、広大なVR空間にマルチスクリーンを展開。さまざまなデータを見ながらの資料作成など、広いスクリーンで効率よく作業できる。
装着者の周囲に向けてノイズキャンセリングを行い、高音成分を減らすことで音漏れを抑える「音漏れ抑制モード」にも注目だ。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000718.000032645.html
製品ページ:https://www.cfd.co.jp/biz/product/detail/tcl-nxtwear-s-.html
ビジネス向けの軽量ARデバイス「Magic Leap 2」
2つ目に紹介するのは、米国のMagic Leapが8月に国内販売を開始したARヘッドマウントディスプレイ「Magic Leap 2」。同製品は法人向けに設計されたモデルで、現在は製造業、ヘルスケア、公共部門/政府、建築、エンジニアリング、建設、小売業など、さまざまな分野で活用されている。
重量は260gと軽量で、長時間の使用にぴったり。不快感、疲労、眼精疲労を最小限に抑えるために人間工学に基づいて設計されている。
そのほかDynamic Dimming Technology(遮光機能)、広い視野角、卓越した画質、色の忠実度、読みやすい文字など、ユーザーのかゆいところに手が届くようなうれしい要素が備わっている。
ビジネスシーンでより没入感あるAR体験を実現したい企業におすすめだ。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000125114.html
製品ページ:https://www.magicleap.com/ja-jp/magic-leap-2
動きを正確にトラッキングする「VIVEトラッカー(Ultimate)」
最後に紹介するのは、台湾のスマートフォンメーカーHTCが11月に発表した「VIVEトラッカー(Ultimate)」だ。VIVEトラッカー(Ultimate)は、2つの広視野角カメラを使用し、3D空間内での自己位置を正確にトラッキングすることが可能。これにより、外部トラッキングソリューション不要で、VIVE XR EliteやVIVE Focus 3などのスタンドアロンヘッドセットと連携できる。
最大5台のVIVEトラッカー(Ultimate)を同時に使用でき、優れたマルチポイントフルボディトラッキングを実現。今後はPC VRストリーミングに対応する予定とのこと。
ゲーミング、スポーツトレーニング、モーションキャプチャー、産業用途などの用途で活躍してくれそうだ。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000211.000033579.html
製品ページ:https://www.vive.com/jp/accessory/vive-ultimate-tracker/
(文・Haruka Isobe)