VR/MRのさらなる産業活用が期待されている中、フィンランドに本社を置くVR/XRハードウェア企業のVarjoは、今までにない没入感を実現する新世代ヘッドセット「Varjo XR-4」シリーズを発表した。
先進的なMRテクノロジーと高いグラフィック処理能力を結び付け、視覚的忠実性と没入感が重要となる産業用ユースケースに対応する。
“人間の眼”の機能を再現するヘッドセット
XR-4シリーズは高い解像度を誇るディスプレイ、フォービエイテッドキャプチャーストリーム、先進のLiDAR深度センシング、カメラセンサーの融合により“人間の眼”の機能を再現するヘッドセット。前世代と比較して50%広くなった水平120°×垂直105°の視野は、これまで以上に「完全な両眼視」へと近づいており、XR体験に魅惑的な新しい奥行き感をもたらす。
カスタムのフルドーム非球面レンズは、工業グレードの色精度、200nitの明るさと印象的なコントラストを実現するローカル調光機能を備え、2,800万ピクセルの視覚的忠実度を誇っている。
コントローラー同梱。セットアップの複雑さを削減
XR-4シリーズはインサイドアウト トラッキングのセンサーを内蔵しており、ベースステーションのセッティングは不要。Varjoコントローラーをセットに同梱しているため、箱から出してすぐに利用を開始できる。自動IPD調整機能を備えており、複数人での利用もスムーズだ。またDTSに対応した空間オーディオ スピーカーとノイズ キャンセリング マイクにより、深く没入できるサウンドスケープとコミュニケーションを実現。さらに最先端の200Hz視線追跡カメラで、分析データへのアクセスも可能だ。
通常モデルに加え、操縦トレーニング向けモデルを用意
XR-4シリーズでは通常モデルの「XR-4」だけでなく、「XR-4 Focal Edition」「XR-4 Secure Edition」などのモデルを用意している。XR-4 Focal EditionはXR-4の全機能をそのままに、これを操縦席など手が届く範囲に最適化したモデル。オートフォーカスになったパススルーカメラによるMR環境を構築できる。パイロットトレーニングといったユースケースにぴったりだろう。
XR-4 Secure Editionは業務用フライトシミュレータなどに最適化されたモデル。政府および国防のニーズに応えるためエンタープライズレベルのセキュリティ要件に準拠している。
トレーニングやシミュレーションなどの業務に求められる性能とスケーラビリティを備えたXR-4シリーズ。今後も活用が広がりそうだ。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000059827.html
製品ページ:https://www.elsa-jp.co.jp/products/detail/varjo-xr-4/
(文・Haruka Isobe)