そこで中国のIoTソリューションプロバイダーのDahua Technologyは、こうした課題を解決するインテリジェント・トラフィック・ソリューションをリリース。より安全で持続可能な道路の実現と、人々の安全で効率的な移動を保証していく構えだ。
光害を軽減しながら交通取り締まりの効果を向上
今回、Dahua TechnologyがリリースしたソリューションはANPR(自動車番認識)、交通違反検出、速度測定、交通流検出、ドライバー行動分析、その他のインテリジェントな機能を統合したもの。さまざまなシナリオで、効果的な交通取り締まりのニーズに対応する。一般的に日中の周囲光が強いと、車内の照明が不十分になり、データ取得速度が低下する可能性があるため、交通取り締まりの際は周囲光を抑制しながらターゲットを補助的に照明する必要があるという。
同ソリューションのSPCは、スペクトルチャネルを変調し偏光子を追加することで光学モデルを構築し、一日を通して車内の違反を効果的に捉えることが可能だ。
さらに、高度なGS-CMOSイメージセンサーと高性能AIプロセッサーを採用し、深層学習アルゴリズムを統合。Darklight(ダークライト)テクノロジーを使用して画像効果をアップグレードしている。
こうしたテクノロジーにより、80lxの超低照度下でも色ずれのないクリアで鮮やかな映像を実現し、光害を軽減しながら交通取り締まりの効果を高め、24時間365日の安全運転を確保する。
深層学習アルゴリズムで交通違反を検出
インテリジェント・トラフィック・ソリューションでは、RVFテクノロジーによって車両の完全な移動経路を1つの視覚的な表示ページで確認することが可能。交通関連の深層学習アルゴリズムは、ANPR、色、ロゴ、モデルなどの車両メタデータをキャプチャし、スピード超過、シートベルト/ヘルメット未着用、赤信号無視などの交通違反を検出する。正解率はそれぞれ99%と98%以上だ。
コストと二酸化炭素排出量を抑える
インテリジェント・トラフィック・ソリューションのカメラは違反検出、速度測定、交通流検出を同時にサポートしており、道路シナリオにおけるフルサービスのエッジインテリジェンスを実現。デバイスの数も、少なくとも3台から1台に絞り込むことが可能だ。インテリジェントサーバーや伝送デバイスが不要になり、交差点監視の構築コストを少なくとも80%削減する。また、交通取り締まりに必要なデバイスの数を減らすことで、設備と設置のコストだけでなく、二酸化炭素排出量を抑えられる。
交通システムの問題を解決し、低炭素行動への対応、グリーンな生活の促進するソリューションとして期待が高まりそうだ。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000085039.html
(文・Haruka Isobe)