多くのインド人は、Covid19のパンデミックにより学校が閉鎖される中オンライン学習を開始しており、その数は実に2億6,000万人以上と言われている。しかし2022年、パンデミックが落ち着いてくるとともにEdtechを取り巻く状況は一変。子どもたちが学校での学習に戻るにつれ、オンライン学習離れが加速。
インドのEdtechセクターへの資金流入も2022年の24億ドルから、2023年の最初の8か月間で4億ドルと80%以上減少が確認されており、Edtech企業もコスト削減のために大量の解雇を余儀なくされている。
生き残りを模索するBrightchamps
Brightchamps は2020年にRavi Bhushan氏によって設立。当初はインドの6歳から16歳の子どもを対象にプログラミング、金融リテラシー、ロボット工学などをオンラインで教えるサービスを展開し急速に成長していたが、市場を拡大し、現在ではインド、ベトナム、米国、カナダ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、インドネシア、マレーシア、タイ、ナイジェリアを含む30か国以上で事業を展開。さらにハーバード大学などとも提携し、ロボット工学などの認定コースを用意するなどグローバル展開を加速させている。また近年、学生に起業家コースを提供するMetamorphosis Eduを買収するなど新たな切り口で市場獲得を目指している。
同社を採用した学校はカリキュラムの費用をBrightchampsに支払い、学校はその金額を生徒の授業料に上乗せすることで回収しており、非常に優れたエコシステムを確立していると言える。
Brightchamps、Edtech冬の時代で生き残れるか――。
文:はっさく(@hassakumacro)