今回紹介する「Flexctrl」はそれを現実化しようという試みだ。いわば“考えただけで、テレビの電源のオンオフができる”という、リモートコントロールシステムのヘッドセットである。
私たちの脳内では電気インパルスが発生しており、その影響で磁気波に変化が生じている。長年、人類はその変化反応を測定し、研究を続けてきた。その成果は、医療や神経科学の研究、スポーツトレーニング、身体セラピー、エンターテイメントなどの数々の分野に活用されてきた。
「Flexctrl」は脳内の磁気波を読み取り、それを“ある指令”としてキャッチし、他のデバイスを操作するのに用いようというツールだ。Bluetoothを通じて、スマートフォンの専用アプリに接続する。
そしてスマートフォンを経由して、リモートコントロールに対応する他のホームデバイスを、一括操作できるようにする仕組みだ。スマート照明器具、スマート温度計からスマート家電まで、自宅内のスマートホームツールを一括操作し、“頭で考えるだけで”テレビのチャンネルを変えたり、照明の明るさを落としたり、エアコンのオンオフをしたり……なんていうことが実現できてしまうのだ。
このヘッドセットは、Qiワイヤレス給電で充電をおこなえる。現在、資金調達プラットフォームIndiegogoでキャンペーンを開催しており、この夢のようなデバイスの開発資金を募っている。290ドルで初期バージョンを事前予約が可能で、2500ドル~でプロジェクトのスポンサーになれるという。関心がある人はチェックしてみては。
Flexctrl