そんななか、台湾のメタバース事業のパイオニアであるXRSPACEは、2021年にメタバース空間のプラットフォーム「GOXR」をリリースした。
同プラットフォームではアート、カルチャーなど、ブランドや個人が作成したさまざまなコンテンツのある場所を探索できる。
3Dショールーム・イベントを実現する「GOXR」
XRSPACEは、台湾のスマートフォン・携帯電話端末メーカー「HTC」の元CEOである周永明氏によって、2017年に設立された企業。メタバースの技術開発に取り組み、全世界の人々にXR体験を提供し、技術イノベーションで人類の楽しみを次の段階に移行させることを目標にしている。同社が提供するGOXRは、3Dショールームから仮想イベントやコミュニティまで、メタバース内で簡単に作成、編集、共有できるメタバースだ。
3D空間を活用することで、360度死角なしの世界を実現。立体的な3D映像により、物件・製品説明の場において、平面図やテキストでは伝えづらかったリアルな全体像や使用状況をさらにわかりやすく伝えることが可能に。すでに製品開発のシーンで導入されている。
メタバース上で世界各地の文化を体験できる
GOXRではユーザーが国境を越えて、世界各地の文化を体験できる。たとえば、通勤中や昼休みなどのスキマ時間に台湾の国立博物館「故宮博物院」で美術鑑賞を楽しんだり、航海の女神とされる媽祖を祀る「朝天宮」を参拝したりすることが可能。さらに、ChatGPT搭載のAI技術が導入された清の第6代皇帝「乾隆帝」と自然に会話することも。
このように歴史・文化を学べるGOXRは、実際に台湾の500以上の教育機関で取り入れられており、教育分野でのさらなる活躍が見込まれている。
XRSPACE社は、今後も人々に展示・イベント・教育・音楽・コミュニティー、さまざまなカテゴリの新しい表現の場を提供し、仮想空間の新しい可能性を広げ続けていく方針だ。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000127399.html
「GOXR」公式サイト:https://www.xrspace.io/us/goxr
(文・Haruka Isobe)