今回同社は、韓国の無人化技術ソリューション企業Fainders AI Co., Ltd.(以下、Fainders AI)が提供する、AI売り場無人化ソリューション「ウォークスルー」を導入。同ソリューションにより、来店者はバーコードのスキャンをせずに商品を手に取るだけで決済することが可能となる。
AI活用の無人化ソリューション「ウォークスルー」
2020年に設立されたFainders AIは、オフライン店舗の運営から在庫管理、決済まで、100%自動化および無人化の実現を目指している韓国のスタートアップだ。設立3年でコンピュータービジョン基盤の無人化ソリューション関連の特許3件を登録し、現在8件の特許を出願中。2023年6月には独自の無人ソリューションだけで運営する韓国内初とされる無人ロードショップ「スーパースイフト」をオープンし、現在テスト運営を行っている。
Fainders AIが提供するウォークスルーは、低価格の2D AIカメラと重量センサーの比重を下げた、売り場無人化ソリューション。4D姿勢推定のような独自のAIアルゴリズムやディープラーニング技術で、購買行動の予測精度を向上させている。
スキャン不要、商品を手に取るだけで決済可能に
2023年10月6日、ウォークスルーのアジア初導入先となる「GS25 DX LAB 2号店」がオープンした。来店者はGSリテール専用アプリ「私たちの町GS」内のQRコードやクレジットカード、メッセンジャーアプリ「Kakao Talk」のQRコードなどを出入り口にスキャンして、店舗に入場。バーコードをスキャンする必要なく、商品を手に取るだけで決済内訳がモバイルに送信される仕組みだ。
今回の導入では、低価格の2D AIカメラとモデルの軽量化により、既存の無人店舗に比べ、コンピューティングリソースを約1/5程度に抑えることに成功。
また、重量センサーの改善を通して、商品積載量を50%以上引き上げ「陳列棚に大量の商品を陳列できない」という既存の無人店舗が抱える課題を解決したという。
Fainders AIは「流通企業の皆さんが消費者により良いオフライン流通経験を提供できるよう、今後も最高のAI技術を通して効果的なソリューションを供給して参ります」と語っている。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000131646.html
Fainders AI 公式サイト:https://fainders.ai/
(文・Haruka Isobe)