自動車のさまざまな安全関連機能の検証用ツールチェーン全般において認証を取得した世界初*のプロバイダとなった。
ドイツ・パーダーボルン大学発のdSPACE
1988年にドイツのパーダーボルン大学の研究室から独立する形で設立されたdSPACEは、コネクテッドカー、自動運転車両および電気自動車を開発するうえで必要なシミュレーション、妥当性確認ソリューションを提供する国際的企業。ドイツのパーダーボルンにある本社と、ドイツ国内に3つのプロジェクトセンター、米国、イギリス、フランス、クロアチア、日本、中国、韓国およびインドに子会社を有している。
これまで統合プラットフォームであるVEOSや検証フレームワークであるSIMPHERAの認証をTÜV Südから取得してきた同社は現在、さまざまな運転支援システムや自動運転機能、電動化モビリティアプリケーションの認証取得を目指す顧客を包括的にサポートできる体制を整えているという。
*2023年10月、自社(dSPACE GmbH)調べ。市場調査とISO26262の取得実績による。
検証用ツールチェーン全般で認証を取得
今回、dSPACEは検証用ツールチェーン全般においてTÜV SüdによるISO 26262認証を取得した。同社のツールチェーンを活用すれば、すべての自動車安全度水準(ASIL)について、ISO 26262:2018の認証を受けた環境で、安全関連の車載機能の開発や認証プロジェクトを推進することが可能。
対話形式のエディタやリアルタイムで動作する物理ベースの各種車載センサモデルを用いて複雑な交通シナリオを作成するだけでなく、バーチャルECUとの統合、さらには包括的な妥当性確認や検証といった作業を行える。
また、認証済みのASM、AURELION、およびModelDeskを用いれば、顧客は車両機能の開発に集中し、SOTIF準拠の検証プロセスを効率的に推進できるようになるという。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000096375.html
(文・Haruka Isobe)