VR疑似体験を通じて、メンタルヘルスの改善を目指す
PsyTechVR, Inc.は心理学、神経科学、テクノロジーの専門家からなるチームによって2020年に設立された企業。アメリカ・メリーランド州に本社を置き、メンタルヘルスの治療、研究、トレーニングのソリューションを開発している。同社が提供する「PsyTech VR」は、高所恐怖症や対人恐怖症、PTSDなど人々が抱えるさまざまな問題に応じたシナリオをVRのリアルなグラフィックを通じて擬似体験することで、メンタルヘルスの改善を目指すトレーニングシステム。
恐怖症の克服に向けたシナリオのほか、瞑想やアートセラピーといった、リラクゼーションシナリオも取り揃えており、ユーザーのウェルネス向上全般をサポートしている。なお、対応しているVRデバイスはMeta、Pico、HTCなどだ。
恐怖症克服・アンガーマネジメント・瞑想などのコンテンツ
「PsyTech VR」は個人利用のほか企業の人事制度・教育の一環としての活用や、医療機関における遠方の患者へのトレーニングなど、幅広い場面での活用が可能だ。以下、VRによるトレーニングシナリオの一部を紹介していく。こちらは高所恐怖症克服に向けたシナリオの一部だ。このほか、人混みや学校、車中でのシチュエーションなど、あらゆる恐怖症に向けたシナリオを用意している。
職場や家庭など怒りを感じる場面を再現した、アンガーマネジメント向けトレーニングにも対応。トレーニング後は評価を記録し、ダッシュボードで統計を管理できる。
幻想的な瞑想空間や大自然を体験するシナリオといった、メンタルの安定・より良い精神状態を目指すためのコンテンツも用意している。
このほかにも、さまざまなパターンの不安障害シナリオが充実。VRを活用したメンタルヘルス改善の取り組みに、注目が集まりそうだ。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000106964.html
(文・Haruka Isobe)