また、今回Azure OpenAIを活用したFAQ自動生成機能「Helpfeel Generative Writer」も試験的に活用してもらい、生成AIによる銀行内のナレッジ構築を支援する方針。同行では、問い合わせ削減と業務効率化を目指す実証実験を開始する。
表記ゆれや銀行特有の専門用語にも対応
Helpfeelは、2007年に米国シリコンバレーで創業したSaaSスタートアップ。経産省IPAの未踏ソフトウェア創造事業で“天才プログラマー”に認定された洛西一周氏(CEO)と、米Appleに招かれてiPhoneのフリック入力システムを開発したUI研究の第一人者・増井俊之氏により誕生した。同社が提供する「Helpfeel Back Office」は、表記ゆれや銀行特有の専門用語にも対応する、ヒット率98%の検索SaaSだ。
キーワード検索による従業員自身による問題の解決を促進し、社内問い合わせ数を大幅に削減することで、情報システム、総務、経理、人事労務などの業務負担を軽減する。
「Helpfeel Back Office」は、Azure OpenAIとの連携により、問い合わせのメール・チャットの質問と回答、またメモ書き程度の単語の羅列からFAQのタイトルと回答を自動生成できる機能「Helpfeel Generative Writer」を搭載。
この機能により、これまで蓄積されてきた過去の問い合わせデータから直近1年の約5,000件をFAQ化し、行内ナレッジとして構築する。
「ほしい情報が見つけにくい」という課題の解消へ
北陸銀行では、商品サービスをはじめとした多岐にわたる膨大な情報を取り扱っており、行員は必要な情報を探す際に検索しにくく、ほしい情報が見つけにくいという課題があったという。そこで今回、「Helpfeel Back Office」のヒット率98%の検索精度とAzure OpenAI社の技術を活用した「Helpfeel Generative Writer」のFAQ自動生成機能を評価し、導入に至ったとのこと。
今回の導入により、北陸銀行では「Helpfeel Back Office」の検索による行員の自己解決、「Helpfeel Generative Writer」による行内ナレッジの構築を推進する構えだ。
金融業における生成AIの活用事例に、今後も注目が続きそうだ。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000240.000027275.html
「Helpfeel Back Office」サービスサイト:https://helpfeel.com/back-office
(文・Haruka Isobe)