開催期間は2023年10月25日(水)~ 27日(金)の3日間。会場は東京都港区に位置するCHANGE ViSiON株式会社のSHOWROOM(アポイント制)。
直感的に3Dでデザインをシミュレーションできるソフトウェア
「Style3D」とは、企業やブランドならびにファッションデザイナーやパタンナー・MD・企画担当者などが、生産性・持続可能性・創造性を超えて直感的に3Dでデザインをシミュレーションできるソフトウェア。中国で開発され、TFLが総合代理店として日本市場で展開している。ファブリックスキャナーや物性機と連動してオリジナルのファブリックデータの作成が可能で、付属品を含むさまざまなアセットを無料で利用できる。作成データをクラウド上で一元管理・編集したり、二次元バーコードで社内外への共有したりできるのも強みだ。
日本で流通するアパレル製品の60%を生産するといわれている中国では、Style3Dの教育環境が整っており、生産現場での導入も拡大しているという。
日本市場でStyle3Dが広く普及することで、主要生産国との新たなサプライチェーンモデルを構築し、学生を含む新分野の人材育成・雇用市場の活発に貢献できると期待されている。
プロモーションイべントではデジタルファッションの可能性を体験
今回、東京ファッションテクノロジーラボらが開催するStyle3Dのプロモーションイべントでは、専門のオペレーターがStyle3Dのコアとなる「4つのソフトウェア」と「ファブリックデータ生成用のハードウエア」を実際に操作できるコーナーを設置。<ソフトウェア>制作した3DCGの活用事例としては、SNSアプリケーションを使用したAR化、ゲームエンジン(Unrial Engineなど)を活用した空間構築・映像化、VRによる没入体験などがあげられる。
1 Style3D Studio:パターンデータを元に、2D・3D環境でモデリング作業を行うソフト
2 Style3D Fabric:スキャナーや物性機と連携し、ファブリックデータの読み込みや作成・編集を行うソフト
3 Style3D Cloud:作成データを一元管理するクラウドプラットフォームサービス
4 Style3D Market:約 40,000 点のアセットを無料で使用可能なマーケットプレイス
<ハードウェア>
1 Fabric Scanner:10個のLEDに6方向から撮影で合成するスキャナー
2 Fabric Stretch Measurement Device & Fabric Blending Measurement Device:自動処理により、高い精度で物性を測定する物性機
来場者はデジタルファッションの可能性をさまざまな形で体験できるだろう。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000071713.html
(文・Haruka Isobe)