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都市ガスとほぼ同じ成分?環境にやさしいエネルギー“e-メタン” 台湾導入へ

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近年ガス業界では、「e-methane(以下、e-メタン)」*とバイオガスの都市ガスへの導入拡大を目指している。

そんな中、大阪ガス株式会社(以下、大阪ガス)は、脱炭素化に向けた取り組みとして、台湾中油股份有限公司(以下、台湾CPC社)と、台湾におけるe-メタン導入をはじめとした、脱炭素に関する共同検討を開始するための契約を締結した。

今後は、e-メタンを台湾に導入し利活用する検討や水素、アンモニア、バイオガスなどの新エネルギー分野に関する検討を共同で実施するという。

*e-methane…グリーン水素などの非化石エネルギー源とCO2を原料として製造された合成メタンに対して用いる呼称

アジア地域全体の脱炭素化を目指すDaigasグループ

大阪ガスと台湾CPC社は、 液化天然ガス(以下、LNG)調達分野での協業関係に加え、Daigasグループとして1990年に台湾CPC社の永安LNG受入基地の初期工事(試運転)を支援し、受入基地に関わる事業へ継続的に従事した歴史があり、強固な信頼関係を築いてきた。

Daigasグループは、都市ガスの脱炭素化を実現する新エネルギーとしてe-メタンを普及させるため、日本国内での技術開発・実証に加えて、北米、南米、豪州、中東、東南アジアなどでのe-メタン製造事業の可能性を検討中。日本のみならずアジア地域全体における脱炭素化に向けて、e-メタンの利用・普及を目指している。

大阪ガスはCO2をリサイクルし、「e-メタン」として生まれ変わったクリーンなエネルギーを一般家庭に供給する未来を実現する「メタネーション」を確立させ、地球と人にやさしい生活インフラの提供を目指している。

都市ガスとほぼ同じ成分のe-メタン

今回の共同検討でポイントとなるe-メタンは、現在使用されている都市ガスとほぼ同じ成分。

そのため、都市ガス供給のために使用されている設備などのインフラ、顧客に使用されている燃焼機器をそのまま利用でき、社会的にコストを抑えながら脱炭素に向けてスムーズに移行することが可能だ。

Daigasグループは、これまでの天然ガス利用拡大の取り組みに加えて、脱炭素社会に貢献する技術・サービスの開発に取り組む。気候変動をはじめとする社会課題の解決に努め、暮らしとビジネスの“さらなる進化”の役に立つことを目指していく構えだ。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000003079.html

(文・Haruka Isobe)

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