「nwm MWE001」は、脳波の検出用の音を周囲の観客に漏らすことなくクリエイターの耳元だけに閉じ込めながら会場の音も拾うという技術で、DJパフォーマンスをサポートした。
テクノロジー活用の身体的ステージパフォーマンス
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉が徐々にやせて動かなくなっていく進行性の難病。2014年に宣告を受けた武藤氏が代表を務めている「一般社団法WITH ALS」などが今年8月、先端技術を用いて人の能力を拡張する新たな取り組みとして“Brain Body Jockey プロジェクト” を発足した。
同プロジェクトは、ステージパフォーマンス、握手、ハイタッチといった、より身体的なコミュニケーションを脳波で操作可能な拡張身体によって創出していくというものだ。
“共存”をコンセプトとした音響ブランド・nwmを展開するNTTソノリティは、人のコミュニケーションの可能性を追求する同プロジェクトに共感し、最先端テクノロジーを活用した身体的ステージパフォーマンス「Brain Body Jockey Project KICK-OFF GIG」における技術協力に至ったという。
脳波でロボットアームを操作しながら視線入力でDJをプレイ
「Brain Body Jockey Project KICK-OFF GIG」のステージでは、「nwm MWE001」を装着した武藤氏が、脳波でロボットアームを操作しながら視線入力でDJをプレイ。音を閉じ込めてプライベート音響空間の構築を目指す“PSZ技術”により、脳波の検出用の音を周囲の観客に漏らさずに、周囲の音を拾いながらDJパフォーマンスをサポートした。
車椅子ダンサーの神原健太氏、分身ロボット「OriHime」とのダンスコラボレーションもあり、これまでにない身体的表現で観客を圧倒したという。
耳元だけに音を閉じ込めて、周囲への音漏れを防止
今回のプログラムで使用された「nwm MWE001」は、オープンイヤー型デザインの有線パーソナルイヤースピーカーだ。耳をふさがない「オープンイヤースピーカー」のため、周囲の音や自分の声を遮断せず、直径12mmのドライバによりBGMのような自然な聴き心地を実現。バランスの良い新たな音響体験を提供する。
マイク付きでクリアな通話が可能だ。耳がオープンになる仕様のため、自分の発する声がこもらず、喋りやすい。
さらにPSZ機能で「耳元だけに音を閉じ込める」ことにより、周囲への音漏れを防止する。そのため、パブリックなスペースでも気兼ねなく使用できるという利点がある。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000106079.html
「nwm MWE001」公式サイト:https://www.nwm.global/mwe001
(文・Haruka Isobe)