10社のファイナリストによる最終プレゼン、基調講演、結果発表の様子をオンラインで配信します。
イノベーションのエコシステム構築を目指すAEA
AEAは、アジア全体から起業家を呼び込み、大手民間企業からスタートアップ支援者まで、「公・官・学」が一体となったアジアのイノベーション創造におけるエコシステム構築を目指したイノベーション・アワードです。
アジアのスタートアップと日本企業の協業の機会も提供しており、これまでAEAでの出会いをきっかけに連携につながった事例も多数。昨年のAEA2022でも、出場企業と協賛・一般参加の日本企業の間で、複数のマッチングや面談が実現しています。
本年度はAEA参加者の幅・多様性を拡大
「AEA2023」では、世界において注目度の高い4テーマ「ライフサイエンス / ヘルスケア」「モビリティ」「環境 / エネルギー」「サステナビリティ」に関連したソリューションを持つ技術系スタートアップを、日本を含めたアジア各国・地域から募集しました。
今年度は、一般公募や柏の葉賞創設により門戸を広げ、AEA参加者の幅・多様性を拡大。10の国と地域からのノミネートがありました。
また、2024年2月に柏の葉でフォローアップイベントも開催予定。AEA2023および歴代受賞企業、アルムナイ、協賛企業が柏の葉にリアルで集合するネットワーキングイベントで、将来的なスタートアップのエコシステムやアルムナイ・コミュニティの構築を行います。
「AEA2023」の流れ、アワードについて
10月26日(木)に開催するファイナルセッションでは、厳選された10社のファイナリストが、事業の革新性、経済的・社会的影響力、事業実行力、日本企業との連携・日本での事業展開の可能性などについてプレゼンします。
その後、Lifeform AI社のCEOであるDr. Karlos Ishacや、Carbide Venturesジェネラルパートナー/トレジャーデータ 創業者&取締役会長の芳川裕誠氏らによる基調講演を実施。
最後に、ファイナルセッション結果発表が行われ、グランプリや柏の葉賞、そのほかの特別賞が授与されます。
柏の葉賞受賞企業は、街全体が実証プロジェクトのプラットフォーム「柏の葉イノベーションフィールド」となっている柏の葉スマートシティでの実証が可能。自動運転やドローンを実験できる一般道路を模したモビリティサーキット「KOIL MOBILITY FIELD」などを活用できます。
ファイナリスト企業を一部紹介
それでは、「AEA2023」に登壇するファイナリストを一部簡単に紹介しましょう。
まずは、ライフサイエンス・ヘルスケア領域のAIRS Inc.(韓国)。骨折手術の放射線被ばくを90%削減し手術時間を50%短縮する、3D画像を活用した最先端の手術用ロボットシステムを展開しています。
次に、環境・エネルギー・サステナビリティ領域のI2Cool Limited(香港)。太陽光の反射と熱放射に優れ、電気やオゾン層を破壊する冷媒を必要としない高性能塗料を提供しています。
日本からは、石油化学製品に代わるバイオ化学製品を発酵により製造するBioPhenolics Inc.、太陽光エネルギーでEVに電力を供給かつ蓄電可能な双方向EV充電器と、数千台のEVの充放電タイミングを制御するクラウドソフトウェアを開発するYanekara Inc.が選出されました。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000061516.html
AEA 公式サイト:https://aea.events/j/aboutaea2023/
(文・Higuchi)