今月は、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に、電気自動車に関するアンケート調査を実施し、結果を公開しました。
電気自動車の普及状況や、購入に踏み切れない課題などを明らかにしています。
運転経験者は全年代で増加、乗車シーンは年代別に特徴
今回同社では、「タイムズクラブ」の会員のうち、駐車場やカーシェア、レンタカーなどのクルマに関わるサービスを利用した人を対象に、電気自動車に関するアンケート調査を実施。調査では、電気自動車を運転したことが「ある」と回答した人は、前回(2022年)と比較すると4pt増加し、21%でした。
年代による大きな偏りはなく、すべての年代で前回より4〜6pt増加しており、電気自動車に触れる機会が増えていることがうかがえます。
また、電気自動車を運転した場面を聞いたところ、「カーシェアリング」26%が最も多く、僅差で「レンタカー」25%、「イベントやディーラーなどの試乗車」21%と続きました。
年代別で見ると、「カーシェアリング」は若い年代ほど比率が高く、20代以下は51%に。一方、「イベントやディーラーなどの試乗車」は年代が上がるにつれて増加し、60代以上の28%が最多となりました。
購入しなかった理由を調査
電気自動車を保有していない人の8割以上は、電気自動車の購入を「検討したことがない」と回答しています。また、検討はしたものの購入しなかった人は16%でした。電気自動車の購入を検討したが購入しなかった理由は、1位「EVステーション(充電できる場所)が少ない」55%、2位「車体価格が高い」53%、3位「航続距離に不安がある」38%となっています。
電気自動車購入のきっかけは?
電気自動車を保有していない人に、電気自動車がどのようになったら購入するかを尋ねると、「価格が手ごろになったら」が25%で最多となりました。また、今回から新しく追加した項目の「充電時間がガソリン車の給油時間と同等の早さになったら」が10%、「2030年にガソリン車の新車販売が禁止になったら」が5%となっています。
充電性能などの技術革新を望む人も
同調査では、電気自動車の運転経験がある人は前回より増加し、乗車シーンは年代によって割合が変化することがわかりました。また、電気自動車の購入を検討したが購入しなかった人のうち、2人に1人は充電インフラの不足や車体価格の高さなどから購入を見送っているようです。
そして、電気自動車購入のきっかけとして、充電インフラより車体価格を重視することも判明。加えて、充電性能などの技術革新を望む人や、新車販売が電気自動車のみという状況になれば購入する人が一定数いることもわかりました。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000605.000008705.html
(文・Higuchi)