ベルギーに本社を置き、ブロックチェーン開発プラットフォームを提供するSettleMint NV（セトルミント）は、日本にSettleMint Japan合同会社を設立し、日本市場に向けた本格展開を開始しました。

日本国内にて、ブロックチェーンアプリの高速開発ツールを提供し、“開発期間の長期化とそれに伴うコストの増大”という、ブロックチェーンをビジネス活用する際の企業の課題解決へ貢献します。

なお、SettleMintの日本市場に向けた本格展開は、協業パートナーである富士通株式会社（以下、富士通）がサポートしています。

ブロックチェーンのシステムを簡単・スピーディーに

SettleMintは、企業のブロックチェーン活用における開発工程の複雑化を解決すべく2016年に創業。ベルギーのほか、UAE・インド・シンガポールでも事業を展開し、現在ではグローバル80以上の顧客を有しています。

このたび同社は、ブロックチェーンを活用したシステムの開発において必要なすべてのものをワンストップで提供する、開発者向けローコードプラットフォーム「Blockchain Transformation Platform」を国内へ提供すると発表。

開発者は、同プラットフォーム上から、プロトコルの選択、デプロイするパブリッククラウドおよびロケーション、ノードの立ち上げを直感的なクリックだけでコーディング不要で実行可能。インフラレイヤーを最短3分で立ち上げられます。

また、スマートコントラクトの設計やIPFSなどのブロックチェーン特有の開発レイヤーにもすべて対応。開発効率化を実現するとともに、選択可能なプライベート・パブリック両方のさまざまなプロトコルのチェーンを、マルチクラウド、マルチリージョンにて展開できます。

SettleMint Japan合同会社の事業内容

SettleMint Japan合同会社では、「Blockchain Transformation Platform」の提供以外に、さまざまな側面から企業のブロックチェーン活用を支援する構えです。

例えば、ブロックチェーンやWeb3の活用が未着手の企業向けには、具体的なユースケースを紹介しながらの事業開発支援のコンサルティングを提供します。

企業におけるトランスフォーメーションの促進を目的に、全社的にWeb3に対する理解を深めるための従業員向けブロックチェーントレーニングも提供するようです。

具体的なブロックチェーン活用ユースケースがあるものの、開発リソースのない企業向けには、SettleMintのプラットフォームを活用したスピーディーな受託開発を提供します。

中核市場と位置付ける日本市場での今後の展開

SettleMintは、日本市場を中核市場と捉え、日本市場向けの製品対応、日本国内でのユーザーコミュニテイの生成などを通して、日本市場への継続的な投資を行うようです。

今後SettleMint Japanでは、製品活用資料の整備や提案体制を強化し、年内に国内10〜20社への提供を目指す方針。また、既存顧客へのサポートを強化すべく、カスタマーサクセスチームの増設も計画中です。

さらに、富士通とのグローバルな戦略的パートナーシップを日本国内にも適用することで、富士通からのSettleMint製品の再販や日本語によるサポート体制も構築し、共同で日本市場での事業を展開していきます。

参考元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000126953.html

（文・Higuchi）