生成AIの悪用が社会問題に
生成AIの普及により、SNSやその他のメディアを通じた情報操作が、ハイブリッド戦の一環として一層加速しています。そんな中、悪意を持った行為者たちが、社会的議論を歪曲し、フェイクニュースを広める手段として生成AIツールを利用している現状が社会的な問題となっています。
この背景から、「私たちが閲覧するコンテンツは信頼できるのか?」という疑問を持つ人も少なくないでしょう。
生成AIによる偽情報の検知を目的としたウェブサイト
そこでサイアブラ社は、この疑問に答えを出すため、生成AIによってつくられた偽情報(テキスト、画像、SNSのプロファイルなど)を検知する新機能を開発しました。サイアブラ社は、第1段階として偽情報の検知を目的とした新しいウェブサイト「Botbusters.ai」を開設。同サイトにて、生成AIによる偽情報を特定するためのツールを提供しています。
Botbusters.aiは、ウェブブラウザから無料で利用可能。サイト上の検索バーにURLやテキストを入力することで、リアルタイムでの分析が行われ、その結果がレポートとして提示されます。
その結果では「テキストがAIによって生成されたものか、人間によって書かれたものか」の確率を示し、パーセンテージでの推定値を表示します。
新機能を日本国内へも段階的に提供予定
サイアブラ社は、先進的なAIアルゴリズムを採用し、リアルタイムでのディスインフォメーションの検出を目指すプラットフォーム「Social Threat Intelligenceプラットフォーム」を展開しています。株式会社テリロジーワークスは、Threat Intelligence(脅威情報サービス)と自社開発のThreat Hunting ツールを核としたサイバーセキュリティサービスを提供中。サイアブラ社のSNS分析プラットフォーム「Cyabra」を日本国内へ提供しています。
このたびの新機能は今後、サイアブラ社のプラットフォームに組み込まれる予定。なお、2023年8月時点で、Botbusters.aiは英語に最適化されていますが、今後日本語への本格的な対応を行います。
株式会社テリロジーワークスは、この新機能とBotbusters.aiの提供を通じて、オンラインの安全性と信頼性の向上を目指し、社会に貢献したいとのことです。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000038356.html
株式会社テリロジーワークス 公式サイト:https://www.twx-threatintel.com/
(文・Higuchi)