「不動産×web3」の取り組みとして、ブロックチェーンの新たな技術がもたらす価値を具現化し、入居者のセキュリティとプライバシーを保全しながら効率性と利便性を追求します。
海外プロジェクトの日本のゲートウェイ
「Centrum」は、2023年8月にオープン。渋谷の駅前すぐにおいてweb3領域でのアジアのハブとなることを目指し、日本国内外のweb3スタートアップ、web3企業との連携を試みる日系大企業それぞれに価値を提供します。コワーキング/イベントスペースとして世界各国で活躍しているグローバルベースの起業家やプロジェクトを積極的に誘致し、最先端の情報が集まる仕組みを提供。日本語圏コミュニティの議論の水準の向上を促し、web3のエコシステムへの貢献を目指しています。
NFTを提示するだけで出入り可能
「Centrum」が導入するNFTチェックインシステムは、zkRollupプロジェクト「INTMAX」とともに開発・提供されたもので、「不動産×web3」の先進技術を活用した具体的な事例としても注目されます。非中央集権化されたデジタルアセットNFTの一種を利用者に発行し、その所有を認証することで施設への入退室を管理。利用者が自身のNFTを提示するだけで施設を自由に出入りできるようにし、従来のカードやキーに依存したシステムに比べて利用者の利便性を向上させます。
スケーラビリティを解決するINTMAX
INTMAXは、ゼロ知識証明を活用したロールアップ技術のひとつであるzkRollupを活用して、世界で初めてのスケーラビリティとプライバシーの両立を実現したEthereum Layer2を開発しているプロジェクト。スイスに拠点を置くRyodan Systems AG社が手がけており、国内外のEthereumコミュニティから多くの人が開発プロジェクトやエコシステムに参加しています。Ethereumには、1日で最大10万人程度しか利用できないというスケーラビリティの課題や、ガス代が高いために利用層が偏ってしまうという課題があり、zkRollupはこれらの課題を解決する技術として注目されています。なかでもINTMAXは最高クラスの性能を誇り、1日で10億人が利用しても問題ないスケールを提供することができます。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000082733.html
「Ryodan Systems AG」公式サイト:https://intmax.io/
(文・我妻歩実)