そんな中、シンガポールに本社を構え、Web3のアプリを開発するVELVETT社は、コレクティブル商品を世界中のNFTユーザーに向けて販売できるWeb3マーケットプレイス「Unikura(ユニクラ)」のClosed β版を、EthereumメインネットWeb上でリリースしました。
2032年には6924億ドル(97兆円)の市場規模*に成長するとされているグローバル・コレクティブ市場への販売展開を一括サポートします。
コレクターの課題解決へ
日本には、希少で価値あるリユースのコレクティブル商品が数多く存在しますが、その価値を国外のマーケットへ適切に伝えるプラットフォームは限られています。また、コレクティブル商品のコレクターには、愛着ある商品を手放したくない、安全な保管場所の確保が難しい、高く評価してくれる海外ユーザーへの販売が困難、偽物やすり替え詐欺が多い、良質な情報交換の場が少ない、という課題があるようです。
そこでVELVETT社は、トレーディングカード・時計・現代アートなどのコレクティブル商品の所有権をNFTに紐付け、フィジタルNFTとしてグローバルに売買できる「Unikura」を開発。
商品の安全な保管と所有権のトークン化機能、およびWeb3技術で開発されたマーケットプレイスの提供により、コレクターのペインポイントを解消します。
セラー・ロイヤリティを付与
これまでのマーケットプレイスでは、出品後に商品が売れたら手元からなくなり、その後にリセールで誰の手に渡ろうとも、最初の出品者にはメリットが存在しないものでした。「Unikura」では、最初にコレクティブル商品を出品して所有権をNFT化した出品者に対し、その後フィジタルNFTがリセールされるごとに出品ロイヤリティを数パーセント付与し続けます。
Unikuraで購入したフィジタルNFTは、Unikura以外のEtheriumメインネット上のマーケットプレイスに出品することが可能です。
倉庫に送るだけで出品・NFT化が完結、保管環境も万全
また、商品を指定の倉庫にまとめて送るだけで出品およびNFT化が完結するのもポイント。すべての物理的資産は、専門プロフェッショナルによる査定を受けた上で、厳重に管理された安全な倉庫に保険付きで保管します。なお、出品手数料・保管料は無料。
これにより、海外へコレクティブル商品を販売する際の、輸出手続きの煩雑さや高い手数料などの課題を解決します。
暗号通貨ウォレットによる個人間決済
「Unikura」での決済は、MetaMaskなどの暗号通貨ウォレットを利用した個人間決済。従来の決済代行サービスや海外送金手段を用いないため、高額な決済代行手数料や為替手数料、海外送金手数料を支払う必要がありません。現在はイーサリアムでの支払いに対応していますが、今後、ほかの暗号通貨にも順次対応する見通しです。なお、イーサリアム利用により発生するGas代は別途必要。
リアルでも集えるコレクターズコミュニティ
「Unikura」には、各カテゴリーのユーザーが参加するDiscordコミュニティがあり、さまざまなコレクティブルの新商品情報や、ここだけの話をユーザー同士で楽しむことができます。また、フィジタルNFT所有者特権として、現実社会で開催される「Unikura」のさまざまなリアルイベントに優待招待され、リアルでもコレクター同士の交流、情報交換や商品鑑賞を楽しめるようです。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000128267.html
「Unikura」サービスサイト:https://unikura.xyz
(文・Higuchi)
* MARKET DECIPHERによるレポート参照:https://www.marketdecipher.com/report/collectibles-market