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Tech 仮想スクリーンでウェブ表示、高精度カメラ・ブレ補正機能搭載。多様な分野で役立つスマートグラス3選

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仮想スクリーンでウェブ表示、高精度カメラ・ブレ補正機能搭載。多様な分野で役立つスマートグラス3選

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パソコンやスマートフォンと連携して、スマートグラスのディスプレイ上にデジタル情報を重ねて表示するメガネ型のウェアラブル端末「スマートグラス」。

オフィスやプライベートでの活用はもちろん、医療や建築、工場現場などの幅広い分野での活用が期待されています。

そこで今回は、企業で導入されているスマートグラスを3つ紹介します。

仮想スクリーンでウェブページを閲覧できる「XREAL Air」

世界的に知られている急成長中のAR(拡張現実)企業・日本Xreal株式会社が提供する「XREAL Air」は、ポケットに入る超軽量(約79g)のサングラス型フレームに最先端のテクノロジーを詰め込んだARグラスです。

同製品は、スマートフォン・パソコン・ゲーム体験をさらに高める「Air Casting(ミラーリング)」、「バーチャルデスクトップ」、ARコンテンツを体験できる「AR Space」の3種類のモードを搭載。

1つ目のAir Castingでは、130インチの美しい空間ディスプレイ(目の前に映像コンテンツやパソコンなどのミラーリング画面を映し出すこと)で映画やゲームを楽しめます。

2つ目のバーチャルデスクトップでは、ノートパソコンを距離やサイズが調整可能な仮想スクリーンを備えた“マルチスクリーンワークステーション”に変えることが可能(現在、MチップシリーズのMacBookでのみ利用可能)。自宅や飛行機内などにおいても、物理的なスペースに縛られることなく最大モニターを持ち歩いて作業を進められるでしょう。

3つ目のAR Spaceは、XREALやサードパーティーの開発者が開発したARコンテンツの集合体。

ユーザーは一部のAndroid スマートフォンとXREALのNebula(*1)アプリを使用することで、初めての空間インターネットを体験することができます。たとえば、最大201インチの仮想スクリーンでウェブページを閲覧したり、実際にある場所を3Dモデル化した街中を歩き回ったりすることが可能です。

XREAL Airは2023年2月1日(水)~9月30日(日)の期間、JR東日本グループと株式会社ピーステックラボが取り組むレンタルサービス「JRE 手ぶら旅」の実証実験にて、実際に高速走行する車内で使用されています。出張や旅行の移動時間にパーソナルに画像や映像を楽しむ貴重な機会となっているようです。

Nebula*1…XREAL社のMRグラス用に設計された、3Dユーザーインターフェースシステム。2Dコンテンツをインタラクティブな仮想AR空間に投影する一方で、XREALのMRグラスを直感的に操作できるよう、使い慣れたスマートフォンのインターフェース機能を保持しています。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000070978.html

XREAL Air 公式サイト:https://www.xreal.com/jp/air/

鮮明な映像と音声で遠隔営農指導を実現する「InfoLinker3」

株式会社NTTアグリテクノロジーが代理販売するスマートグラス「InfoLinker3」は、LTE通信搭載により農業や林業などの屋外作業での使用を実現するスマートグラスです。

大容量バッテリーを採用し、バッテリー充電・交換回数を低減。音声コマンドによる操作が可能なため、ハンズフリーで作業を行うことができます。

4K撮影に対応した高解像度のカメラにより、鮮明な映像と音声でリアルタイムの遠隔営農指導が可能。電子式ブレ補正機能で、動きの多い作業でも見えやすいカメラ撮影をサポートします。

屋外使用可能なInfoLinker3は、過去にJA全農(全国農業協同組合連合会)で導入された実績があります。

JA全農が農業生産者に対し、スマートグラスを活用して遠隔から栽培指導を行ったところ、生産者から「これまでは現地に来てもらう必要があったが、時間的、距離的制約がなく相談ができ、適切なアドバイスをもらえるようになった」との声があがったとのことです。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000737.000098811.html

InfoLinker3 製品ページ:https://www.ntt-agritechnology.com/ec/westunitis/infoLinker3.html

高温で危険な環境でも使用できる「RealWear Navigator 500」

米国ワシントン州に本社を構えるRealWear, Inc.が提供する「RealWear Navigator 500」は、現場で働く作業者の効率を上げ、作業時間を短縮するアシスト・リアリティ・ソリューション。

遠隔地の専門家とのコミュニケーションやコラボレーション、デジタルワークフローの実行、IoTデータの視覚化など、さまざまな機能を備えています。

湿度が高い場所や、高温で危険な環境でも使用が可能。2mからの落下テストにクリアしており、高い防水・防塵性能を誇ります。

ハンズフリー対応のマイクによる高度なノイズキャンセリング機能を有しており、工事現場などの騒音環境の中でも正確に音声を認識します。

なおRealWear Navigator 500は、株式会社インフォメーション・ディベロプメントの遠隔作業支援システム「IDEye」の対応デバイスであり、建設や製造、警備や自治体など、さまざまな場面で活用されています。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000110563.html

RealWear製品について:https://ideye.jp/realwear.html

オフィスワークや農業、建設などあらゆる分野で使われているスマートグラス。場所にとらわれず、あらゆる作業を効率化するデバイスとして今後もさらに活用が進んでいくでしょう。

(文・Haruka Isobe)

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