道路工事現場においてAIが警備員に代わって交通誘導を行うデモンストレーションを行い、静岡県内初の認可を目指します。
慢性的な人手不足に悩む警備業界
2008年以降、必要とされる交通誘導警備の業者数の推移は増加傾向にある一方、警備業を含む保安職業の有効求人倍率は慢性的に厳しい状況が続いているようです。静岡労働局によると、2023年5月分では全職種の有効求人倍率1.26倍に対し、警備・保安の職業は6.94倍と一番高い数値を記録しています。
周辺状況を解析し、自動で信号を切り替えるAIシステム
このたびデモンストレーションを行うAI警備システムは、現状の警備業務のDX化を促進し、現場事故を減少させ、安全で生産性の高い警備業務を実現してくれそうです。同システムは、現場の各道路に設置するだけで自動的に交通誘導警備を開始します。
工事区間周辺の車両の通過状況や渋滞情報を自動取得・解析し、AIが「今この時間で最適な誘導」を計算して信号切替のタイミングを判断。通行車両を滞留させることなく誘導します。
また、国内トップクラスの鮮明なLEDディスプレイを採用することで高い視認性を確保し、通行する車や二輪車、歩行者を昼夜問わず確実に誘導することができるのも特徴です。
さらに、イレギュラーな誘導が必要な場合、警備員(有資格オペレーター)がリモコン操作で両端の信号を制御することもできます。
株式会社トーセイコーポレーションについて
株式会社トーセイコーポレーションは、静岡県東部を中心に交通誘導、駐車場警備、ドローン警備などを実施している企業。創業31年を迎えました。同社は、AI警備システムを運用することで、警備業務における“新しいステージへの変革”を進めていきたいとしています。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000126699.html
(文・Higuchi)