同社代表がAIとの対話によるディープラーニングを通じ、人格・思考パターン・会話を学習し社長として利用可能水準のクローンを生成。
5月開始の「悟空のきもち」内での試験運用を経て、社内ベンチャー事業として、誰でも自分のAIクローンが作れる「クローン社長」サービスの先行受付を8月9日より開始しました。
希望する社長は合計10時間以上の学習を経て、サービス開始の9月1日より企業内での運用を開始します。
クローンが社長の代わりに回答
「クローン社長」は、社長の考え方をAI技術でクローン化して、社長の時間を効率化するサービスです。LINEやSlack・Chatworkなどの社内連絡SNSツールに、生成した「クローン社長」を入れると過去のチャット履歴から社長の返信の法則を学習し、クローンが自動で返信します。
「クローン社長」は相手の好き嫌い、評価やその日の気分など個人的な感情もなく、平等にアドバイスすることから、パワハラやセクハラのリスクを軽減します。
SNS上で「クローン社長」と社員が1対1でつながることも可能。「クローン社長」を社長と見立て、社長に対して直接聞きにくい質問をしたり、提案の練習をして社長の反応を予知確認したりするといった使い方もできるようです。
また「クローン社長」は社長の思考に加え、社長自身が作った企画書や提案書を学習し、その傾向を把握することが可能。クローン一致率にもよりますが、理論上、会社の理念や方針・実情にも沿うことから、完成度の高い企画書草案を作成することができます。
社長への親近感の形成に効果的
5月からの悟空のきもち内での実験環境では、「クローン社長」とLINEでつながって聞きやすいことから、社長とスタッフの会話の域を超えて、徐々に業務以外の会話が発生していたそう。例えば、「クローン社長」におすすめのお店を聞くスタッフや、人生相談はじめるスタッフの姿が見られたといいます。
こうした会話の中で自動的に社長への親近感が形成され、実際に会った際に「クローンと同じです!」と、いきなり会話が弾むなど、社長とスタッフの親近感の向上に効果が認められたとのことです。
社長がクローンと対話、会議が有意義に
実証実験に協力した社長たちが一番楽しみにしていたのが、自分自身のクローンとの事業やサービス計画などの会議ブレスト。最新AIモデルが学習・行動予測していることから、チューニング次第で自分よりも賢いのではないかという意見も。自分を客観視することもでき、この対話は多くの社長にとって有意義な時間になっているようです。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000020034.html
「クローン社長」公式サイト:https://lp.goku-nokimochi.com/clone-president/
(文・我妻歩実)