最近人気のファッションレンタルサービスも、その1つ。毎月定額で気に入った洋服や小物を好きなだけ借りられるシステムは、新たなファッションに気軽にトライできる機会を作り出した。幅広い層から支持されている理由は、そんなところにあるのだろう。
そんな中、正式リリースが待たれるのが「SUSTINA」というサービス。ユーザーのクローゼットに眠る衣服を、レンタル品として提供。着用して気に入れば、そのまま買取りも可。誰もが知っている有名ブランド品が豊富にそろうのも、ここの大きな特徴だ。
開発元は、昨年設立したばかりのスタートアップ企業、オムニス。ローンチを目前に控えた代表取締役兼CEOの上田 徹(うえだ とおる)氏から、お話を伺った。
みんなで楽しめる大きなクラウドのクローゼット
Q1、「SUSTINA」提供のきっかけと経緯について、お聞かせください。
20代にファッション業界で働き、その後IT業界に転職して以来、ITとファッションを融合させたサービスができれば、と考えていました。
今は「シェアハウス」や「カーシェアリング」などに象徴されるように、特に若い世代を中心に「所有」することから、「シェア」するという、共有型経済のモデルに関心が移っている時代だと思います。
近年、欧米ではUber、Lyft、Airbnb等に代表される共有型経済サービスが注目を集めており、今後も世界的に広がっていくと予想されます。
日本のクローゼットには、大量に眠っている服がたくさんあるので、それとスマートフォンを組み合わせることで、何か新しいライフスタイルの形が作れるのではないかと考えたのが「SUSTINA」の始まりです。
大きなクラウドのクローゼットから洋服を取り出して、みんなで楽しんでもらえるような、そんな次の未来のカタチを考えています。
Q2、「SUSTINA」とは、どんなサービスなのでしょうか。
ユーザーから洋服やバッグなどを買取り、買い取った商品を月額レンタルしたり、販売するサービスです。
特徴は、ユーザーからの買取りシステムを持っている点です。買取り依頼から適正な価格での査定、振込みまでのシステムがあります。
また、月額レンタルでは、ショッピング体験を楽しむように、一点ずつ商品を選ぶことができます。
Q3、最近増えつつあるファッションレンタルサービスですが、他のサービスとの違いは、どこにあるのでしょうか。
「SUSTINA」のコアコンセプトは、「Sustainability(持続可能性)」です。レンタルのみのサービスではなく、買取りとレンタルが一つになっています。
レンタルした商品が気に入れば購入できるし、不要なものは買取りさせてもらう。使えそうなものは眠らせず、洋服やバッグなどをうまく循環させ、再利用していきたいという想いが根底にあります。
また、ユーザー体験を最重視して、スマホファーストでの展開にしている点も、特徴の1つと言えるでしょう。
有名ブランドが勢ぞろい!意識の高いユーザーが多くの商品を提供
Q4、誰もが知っている有名ブランドばかりですが、これだけ取りそろえるのは大変だったのでは、と素人ながらに思います。その辺りを軸に、サービスにまつわる裏話について、お話いただけるでしょうか。
まだ商品を充実させている過程ですが、当初は身の回りのオシャレな人たちに声をかけ、地道に集めたりしていました。
今回「SUSTINA」のレンタルサービスの案内をするにあたって、「対象となるブランドを売っていただいた方を、優先的に会員に招待させていただくことがあります」としたところ、多くの方から買取り依頼をいただき、現在はスムーズに商品がそろいつつあります。
「循環」や「シェア」というワードに、ピンときて反応してくれるユーザーさんがこんなにも多いとは思いませんでした。それがとてもうれしいです。
Q5、正式リリースは3月とのことですが、それまでの展開について教えてください。
今後は、事前登録者数に応じた商品の品ぞろえの充実、また、引き続きアプリの開発を進めていきます。
「「SUSTINA」を使うと楽しい、わくわくする」と言ってもらえるようなファッションレンタルアプリにしていきますので、楽しみにしていてください。
SUSTINA