リモートでもぬくもりのあるコミュニケーション
「Medical Meetup」では、患者と面会者のアバターがリゾート施設などの非日常空間で会話や、お出かけや乗り物での移動など、通常の面会の枠を超えた体験を楽しめます。音声会話だけでなく、ハイタッチなどで擬似的に触れ合えることにより、リモートでもよりぬくもりのあるコミュニケーションが可能に。また、あえて顔が見えないアバターを通して、より気軽に、遠慮なく自分を表現して会話することもできます。
患者・医療従事者にとっての使いやすさを考慮
「Medical Meetup」は医療機関が監修しており、点滴を受けているなどで腕の動作に制限がある患者向けに、アバターを操作するコントローラーの位置を自身でカスタマイズできる機能があるなど、患者・医療従事者にとっての使いやすさを考慮してデザインされています。そのため、患者がすぐに利用でき、どの施設でも導入しやすいとのこと。
順天堂医院小児医療センターでアプリの臨床研究を開始
また、順天堂医院小児医療センターに入院している小児患者と家族を対象としたメタバース面会アプリの運用・臨床研究を開始しました。小児患者とその家族のふれあう機会が増えることで、より元気で心穏やかにすごせることを目的としています。運用・臨床研究では、今回の研究に賛同した一定期間以上入院している小児患者とその家族を対象に、同アプリを実際に使用・評価してもらいます。そして、面会をサポートする医療従事者も、同アプリの評価を行い、ニーズに添えるように改善を検討していくとのこと。
今後、順天堂大学と日本IBMは「Medical Meetup」を他の医療機関へ展開したり、講演会・遠隔診療などへユースケースを拡張していったりすることも検討する方針です。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000559.000021495.html
(文・我妻歩実)