しかし、利用者から「取得した情報から顧客課題を特定することは時間がかかる」「取得した情報を顧客課題と結びつけ、提案に活用する習熟度が、営業個人の経験値によって大きく異なる」との声が多く寄せられていたそう。
そこで株式会社ユーザベースは、ターゲット企業が抱えている可能性のある課題を提案する「AI企業課題サジェスト」機能の提供を開始しました。
150万社のデータベースに基づき、顧客の傾向を分析
FORCASは、受注しやすいターゲット顧客を可視化し、営業やマーケティング活動を集中させ、効率的に売上を最大化する営業DXソリューションです。150万社の企業データベースに基づいて顧客の傾向を自動で分析し、業界や企業規模はもちろん「増収増益」や「採用傾向」など、さまざまな条件で企業を絞り込み、営業先リストを作成します。
利用者が既存顧客リストをExcelでアップロードするだけで、受注しやすい企業の傾向を可視化。マーケティング・インサイドセールス・営業すべての活動を「最も受注確度の高い顧客」に集中することで、効率を最大化します。
また、FORCASとSalesforceを連携すれば、企業データやターゲットフラグをSalesforce側で参照することが可能です。
「企業の悩み」を抽出し、テキストで提案
今回、FORCASに追加されたAI企業課題サジェスト機能は、FORCAS上の企業情報とLLM(大規模言語モデル)を組み合わせ、ターゲット企業の抱えている可能性のある課題を具体的に提案するというもの。アプローチに即座に活用できるよう、営業部長・情報システム部長・人事部長といったペルソナ別に課題を表示します。
営業やインサイドセールスの担当者がより迅速に課題にたどり着くことを可能にし、リサーチ時間の大幅な短縮を実現。
さらに、経験値が浅い人でも高精度な仮説を持って営業活動ができるようアシストし、教育コストの削減にも貢献します。
ChatGPT・LLMを活用した機能実装を加速
AI企業課題サジェスト機能は、株式会社ユーザベースが2023年4月に発表した「ChatGPT・LLM活用推進プロジェクト」の一環として、FORCAS事業のメンバーが提案し、開発を進めたものです。今回の発表では上場企業のみを対象にしていますが、今後は一部の非上場企業まで拡大していく予定とのこと。
今後も株式会社ユーザベースは、FORCASに限らず、同社が提供する各種プロダクトの開発においてChatGPT・LLMを活用した機能実装を加速し、顧客起点で変化にスピーディに対応する経営の支援を行う方針です。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000214.000010548.html
「FORCAS」公式サイト:https://www.forcas.com/
(文・Haruka Isobe)