同社はデータバックアップソリューションのラインアップを拡充し、データの統合的なバックアップや、ランサムウェア攻撃によるバックアップデータの改ざん防止を実現するとのことです。
企業のバックアップ環境の見直しが求められている近年
高度化し、巧妙化するランサムウェア攻撃や、DX推進によって加速するクラウドシフトにより、データを取り巻く環境が変化し続けている近年。企業はサーバーや仮想マシン、PC、タブレット、クラウドなど、さまざまなIT環境にデータを保有するようになり、それぞれをバックアップすることは、企業にとって複雑な管理と大きなコストを必要とします。
また、ランサムウェアをはじめサイバー攻撃は年々巧妙化しており、企業や組織が被害にあうケースが増加中。マルウェア(悪意のあるソフトウェアの総称)が企業や組織のネットワークに侵入した場合、復旧には莫大な費用と時間がかかり、情報漏洩のリスクが高まります。
さらに、多くのSaaSベンダーはサイバー攻撃によってデータが破損しても、その復旧に責任を負わない姿勢を示しており、企業は自社のデータを守るために、従来のバックアップ環境を見直す必要に迫られているようです。
そんななか、従来よりデータバックアップソリューションを提供してきた日立ソリューションズは、バックアップの新たな課題に対応するため、クラウドとの高い親和性を持つMetallicと、ランサムウェアの攻撃に高い対抗力を持つRubrikの提供を開始しました。
バックアップ機能とストレージエリアを提供
Metallicは、幅広い環境のバックアップが可能で、マイクロソフト社が提供するクラウドサービス「Microsoft Azure」との連携により、データ量増加による自動スケールアウトにも対応します。利用者データの保護が利用企業側に求められるSaaS(Microsoft 365、Microsoft Dynamics 365、Salesforce)のバックアップに優れており、また、オンプレミスとクラウドを統合したバックアップも可能です。導入から管理運用まで、全てをブラウザ上の画面から行えます。
バックアップデータの不正な書き換えを防ぐ
Rubrikは、イミュータブル(変更不可)ファイルシステムにバックアップを取得することで、ランサムウェアによるデータ破壊からバックアップデータを守ります。バックアップデータからランサムウェアの感染状況や、機密データがどの対象に存在するかを可視化することが可能です。データ量の増加にはスケールアウトで対応。また、データ保護ポリシーを作成すれば、バックアップの運用・管理を自動化できます。ハードウェア・アプライアンスでの提供により導入や運用にかかる負荷を軽減します。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000188.000053429.html
(文・Haruka Isobe)