なお、同社によるとAIマッチング技術を活用したジョブポータルサイトが公開されるのは、インドでは初めてだといいます。
学生と企業をつなぐインフラが求められるインド
インドでは毎年、日本の約12倍に相当する735万人の学生が大学を卒業しています(出典:文部科学省「2022年度学校基本調査」、ジェトロ「2021年3月高度人材調査」より)が、新卒学生の就職率は40%程度(※)にとどまっているといいます。※コグナビインディア調べ
その背景としては、新卒学生数に比べて就職先がまだ少ないこと、インド新卒学生とインド企業を直接つなぐインフラがまだ整備されていないことなどが挙げられます。
現在インドでは、就職を希望する学生と採用を希望する企業との橋渡しを大学の就職課が行っており、インドの新卒学生は限られた情報のなかで、就職を決めるという重要な選択を迫られているようです。
コグナビインディアはこの点に着目し、Cognaviを通じてインドの新卒学生と企業を結ぶ就活インフラになることを目指す運びとなりました。
マッチしているスキルと不足しているスキルを表示
今回、コグナビインディアは、日本で培ったAIスキルマッチング技術を駆使し、現地のITエキスパート30名によるインド新卒学生向けジョブポータルサイト、Cognaviを自社開発。Cognaviではレジメ作成だけでなく、学生が学んだスキルや希望職種を入力すると、マッチしているスキルと不足しているスキルが表示されます。
不足しているスキルが明確になることで、学生は自分が学ぶべきスキルが分かり、その学びを未来の職種選択につなげることが可能です。
1億以上の求人データから定義されたスキルを活用
Cognaviは、1億以上の求人データから定義されたスキルをマッチングロジックに組み込んでいます。企業側は、採用担当者の主観や経験則による書類選考ではなく、最先端の技術でロジカルに結果を導き出すことが可能です。
また、学生はこのテクノロジーを使って、自分が学んできたことや得意な分野を活かした仕事選びができるようになります。
ヒューマンAIで企業文化、職種の特徴を反映
新卒採用では大学での学生の専攻や学業成績だけでなく、基本的な性格面も重視されます。Cognaviでは、学生に20の質問に答えてもらうだけで、性格診断(BIG5,OCEAN)データを提供。
職種マッチングとあせて、ヒューマンAIで企業文化、職種の特徴を反映し、学生と企業、双方のベストマッチングを可能にします。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000010806.html
(文・Haruka Isobe)