メンタルヘルスに問題を抱えている人や、妊娠・出産・育児というライフステージにいる女性、ホルモンバランスの乱れにより不調が起こりやすい人の、こころの悪循環を断ち切るサポートをします。
気分や行動などを記録、SNS投稿内容と比較も
「emodi」では、基本感情を9種類の色と22のタイプに分類。ユーザーは、その日の気分を選択し、行動や出来事、そのとき聴いていた音楽などを記録することで、感情の原因を自己分析できます。感情や行動記録の項目は、必要や好みに合わせてカスタマイズ可能です。また、ユーザーがemodiとTwitterを連携することにより、普段つぶやいていた内容と自己分析した内容を比較して見ることができます。
感情の変化をふりかえる、生理と感情の関係も確認可能
分析結果は「ふりかえり」ページで表示。感情の出現ランキングや気分推移グラフ、気分分布などを確認できます。また生理10日前から生理中までの分析結果を確認することで、女性特有の1ヶ月という短いサイクルでのホルモンバランスの変化が、どのようにメンタルに影響しているのかを知ることができます。
開発の背景
厚生労働省の患者調査では、うつ病・躁うつ病の患者総数は24年で約4倍と急増。また、15〜39歳までの死因の1位は自殺であり、15〜29歳では62.2%、30〜49歳では89.2%もの人が誰にも相談していなかったことが分かっています。株式会社CIREALは、相談したくてもできない人も多く、勇気を持ってカウンセリングに行っても、自分の置かれた状況を整理し、相手に伝わるように話すことはメンタル不調の人にとってはとても労力が必要だと考えています。
加えて、経済産業省が発表した調査では、月経随伴症状による1年間の労働損失(欠勤、労働量や質の低下)は4,911億円にも及ぶということがわかりました。
また、ヘルスリテラシーの高い女性のほうが仕事のパフォーマンスが高く、かつ望んだ時期の妊娠や不妊治療の有無に関連していることもわかったようです。
こうした背景から、「emodi」を開発。言語化した自分の気持ちや、記録した出来事について自己分析を行うことで悪循環を断ち切るサポートを行うとともに、自己を客観視することで相談のハードルを下げることを目的としています。
また、生理前から生理中までのホルモンバランスがメンタルに及ぼす影響を自己理解することによって、ユーザーのヘルスリテラシーの向上を目指しています。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000114015.html
(文・Higuchi)