同モデルにより、海上警護、不審船、密漁船の見回りや、海水浴場、サーフスポットといったシーンでの要救助者の捜索・救助、河川やダム湖での護岸、橋脚の見回りなどの水上調査などを遠隔で行うことが可能に。
海や河川などでの安全安心に寄与するだけでなく業務の省力化、コストダウンにも貢献します。
防水カメラを搭載した「AST-181LT」
水上ドローン「AST-181」は波の高い荒れた海でも航行可能なパワーを持つ高機動性により多様なニーズに応える水上ドローン。2機の水流ジェットを使用しており、浅瀬、岩礁地帯でも安心して運用できます。今回発表された新モデル「AST-181LT」は、「AST-181」の持つ高機動、パワー、耐候性はそのままに、本体に防水カメラを標準搭載したモデル。
防水カメラにより、周囲の映像をリアルタイムで手元のコントローラーの画面に表示し、映像を確認しながら遠隔操縦や自動航行による見回り、水上待機を行うことができます。
コントローラーに装備されたHDMI出力端子を外部大型モニターに接続すれば、複数人数での映像確認をスムーズに実施可能です。なお、カメラには2つのLEDライトが装備されており、必要な場合は点灯することで周囲を明るくしたり、自船を目立たせたりすることで安全に寄与します。
コントローラー内蔵でアプリで多彩な機能を利用
「AST-181LT」のコントローラーに内蔵されたアプリ「QGroundControl」を使うことで、経由地(ウェイポイント)を設定し、オートナビゲーション、定点保持、スタート地点に自動的に戻るRTL(Return to Launch)機能など多彩な機能を使うことができます。技適対応した2.4GHzコントローラーは数百メートルから3km程度の遠隔操縦、テレメトリーが可能で、沿岸部や母船の周囲を広くカバーすることができます。
不審船の発見、要救助者の発見・救護対応が可能に
小型船舶や水上オートバイ、ミニボート、SUP、サーフィン、ヨットなど多種多様に渡る水上のアクティビティは、落水などの水難事故のリスクが伴います。しかし、水難救助を防止するための救助船の水上待機は、有人艇で行うことが一般的で人手不足とコストの面から運用が難しいことが多いとのこと。
AST-181LTの本体に搭載された防水カメラで周囲を撮影、遠隔操縦者はリアルタイムで映像を確認することで、無人での水上待機が可能とし、不審船、密漁船の発見や、流された要救助者の発見、いち早い救護対応を行えます。
オートナビゲーション機能によりあらかじめ設定したルートを回遊しながら見回りしたり、逆に定点保持機能で持ち場から動かずに長時間水上待機したりすることも可能です。
また、全長1.8mと小型のため、母船に搭載または曳航することで沿岸部だけでなく、近海でも利用できます。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000055567.html
(文・Haruka Isobe)