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Tech 海洋での観測・輸送・救難に対応!航続距離500海里の“次世代無人航空機プラットフォーム”

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海洋での観測・輸送・救難に対応!航続距離500海里の“次世代無人航空機プラットフォーム”

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株式会社スペースエンターテインメントラボラトリー(以下、スペースエンターテインメントラボラトリー)は飛行艇型無人航空機の次世代コンセプトをパリ・エアショー2023で発表しました。

次世代コンセプトは、同社がハマドリシリーズで培ってきた独自の飛行艇型無人機における設計・制御技術に基づいてデザインされており、科学観測、防衛、民間の各分野で高まる飛行艇型無人航空機に対するニーズを実現する構想となっています。

無人航空機システム「ハマドリシリーズ」

スペースエンターテインメントラボラトリーの無人航空機システムであるハマドリシリーズでは、小型で電動のハマドリ3000と、中型でエンジン駆動のハマドリ6000(製品開発中)がラインナップされています。

うねりのある沖合でも自動で離着水できることが大きな特徴で、空中の飛行だけでなく、水面の航行も自動で高精度に行うことが可能。さらに水中向けの音響通信機を搭載することで、空中と水中、両領域で通信を行えます。

これらの特徴から海洋での観測、輸送、警備、救難などでの用途で市場から期待されています。

あらゆる用途に対応する“マルチロール機”として設計

スペースエンターテインメントラボラトリーがパリ・エアショー2023で発表した次世代コンセプトは、海洋での観測、輸送、警備、救難など全ての用途に対応できる“マルチロール機”として設計されており、主翼中央に用途に合わせたペイロードポッド(例:AUV、カーゴ、ウィンチ、各種センサーなど)を吊り下げられる双胴型となっています。

重量300kgのペイロードポッド搭載した状態で500海里の飛行ができる性能を有しており、海洋での使用が想定される多くの機材を排他的経済水域内に迅速に運搬し展開することが可能です。

また、水面の自動航行にも対応。電波と音波を使う通信機を搭載し、空中・水中それぞれとの通信を実現します。

同社によると、次世代コンセプトのスケールモデルでの初期検証は完了しており、2020年代中の実装を目指しているとのことです。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000111364.html

(文・Haruka Isobe)

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