これにより、D2C/EC事業を営むスタートアップは、より手軽かつスピーディーに資金調達できるようになります。
スタートアップの資金調達における課題
D2C/EC事業者における資金調達は、金融機関からの借入による“デットファイナンス”または株式による“エクイティファイナンス”などが主流です。しかし、デットファイナンスは、一般的に担保にできる土地や設備などがあり、かつキャッシュフローが黒字である企業が受けやすいため、先行的にコストがかかり、創業初期は赤字が続く傾向にあるD2C/EC事業者にとって敷居が高いのが実態だといいます。
そのため、特に創業初期はエクイティファイナンスに頼らざるを得ないのが実態ですが、希薄化が生じるため慎重になる起業家も少なくありません。
D2C/EC事業者向けの新たな資金調達「RBF」
そんなD2C/EC事業者が抱える課題を解決するために、まだ評価されていない企業価値を評価し柔軟な資金提供を行う方法として、RBFが国内外で注目を集めています。RBFは、将来発生する債権を譲渡することで、「いま必要な成長資金」を確保可能。希薄化が生じず、個人保証や担保も不要な資金調達方法です。
スタートアップが活用しやすい「Yoii fuel」
このRBFをサポートするのが、「Yoii Fuel」。2022年4月の正式版リリース以降、多くのD2C/EC企業などに提供され、これまで数十社のスタートアップに活用されています。「Yoii fuel」は、「freee」や「Stripe」など複数の会計ソフトや決済サービスと連携し、売上実績から将来発生する売上を予測。
将来の売上を買い取る形で、いま必要な資金を提供するサービスとして、主に広告宣伝費やブリッジファイナンスを目的とした資金調達に活用されています。
支払い方法は「固定型」で、売上の増減に関わらず毎月一定額の支払いが発生。売上高が減少した月は、売上に対する支払いのインパクトが大きくなりますが、売上高が増加した場合はその逆となります。
そのため、毎月売上高が増加していくサブスクビジネスを運営する企業や急成長中のスタートアップなどに、よりフィットしたサービスを目指しています。
「ecforce」連携で、手軽かつスピーディーな資金調達
そんな「Yoii fuel」が、「ecforce」とAPI連携を開始。「ecforce」から取引データが自動取得できるようになり、「ecforce」ユーザーの利便性が大幅に向上します。また、「Yoii fuel」はより精度高く、効率的に審査業務が可能となります。これまで「ecforce」ユーザーは、「Yoii fuel」の利用に際して取引データを「ecforce」から抽出し、手作業で処理してから提出する必要がありました。また、株式会社Yoiiでも受領したデータの加工・処理に負担がかかっていたといいます。
こうした作業負担を削減することで、D2C/EC事業を営むスタートアップの資金調達を、より手軽かつスピーディーに実現します。
株式会社Yoiiは、今後も提携先を増やしていくことで、さらなるユーザーの利便性向上を目指すとのこと。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000078333.html
(文・Higuchi)