このソリューションは現在の製造・物流の現場で生じる生産性、効率性の課題を解決することを目指しています。
製造・物流の課題にアプローチ
現在、製造・物流の現場では生産性、効率性を阻害する課題があるといいます。①管理者不足により、作業者に対して現場で直接教育する環境を作るのが難しい
②多様な人材を活用する中で、他言語での作業指示や研修が十分に行うのが困難
③様々な現場が抱える人材の適正配置・作業効率の向上を図りたい
こうした課題を解決するために、綜合キャリアオプションはARグラスを活用したソリューションの提供を開始。
①の管理者不足の課題に対しては、ARグラスで遠隔からリアルタイムで多人数に対して音声映像を用いたコミュニケーションをとり、一人の管理者が複数の作業者に対して教育・作業指示するといった解決方法を提案しています。
②の他言語対応の課題には、他言語への翻訳機能・AIカメラによる自動検出描画での作業者への指示出しといったアプローチを挙げています。
そして③の作業効率向上については、ARグラスをかけて対象物を見るだけで、その場で顔認証技術・QRコードスキャン、データ転送を行い、作業効率向上を実現するという方法を提案しています。
ピッキング・商品探し、データの送信で活用
今回、綜合キャリアオプションは「人材採用・育成」「場所の構築」「業務改善システム」というノウハウとARグラスを組み合わせたサービスを、製造・物流に特化した人材会社であるバイトレの取引企業に提供しました。ARグラスの活用事例としては、物流倉庫におけるピッキング・商品探し、物流配達業務におけるエビデンスデータの送信などが挙げられます。
物流倉庫では、ARグラスをつけている作業者が商品のバーコードを見ることで情報を自動スキャンしたり、商品保管情報を「棚××列××」のようにARグラスに表示したり…といった使い方ができるそう。
物流配達業務では、ARグラスをつけている作業者が配達後の商品のエビデンス写真を撮影し、自動的に業務システムにアップロード。社内システムへの完了報告や、顧客への配達連絡といった形で活用できるとのことです。
遠隔医療や救急救命などの現場での活用へ
綜合キャリアオプションは今回のARグラスの提供により、バイトレにて、現場の課題であった管理者不足や他言語対応を解決することで物流・製造現場の生産性・効率性を一層向上させます。
同社は今後、遠隔医療の現場や救急救命、巡回点検、訪問修理といった現場においても、ARグラスを活用することで人的ミスを最小限にし、業務効率を向上できると考えているとのことです。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000071942.html
(文・Haruka Isobe)