聴覚障がい者・難聴者とのコミュニケーションのバリアフリー化を目指します。
音声を瞬時にテキスト化、スタンドアローン型アプリ
「AmiVoice ScribeAssist」は、AI音声認識AmiVoiceを搭載し、リアルタイムで音声をテキスト化するアプリ。音声の録音、音声認識、テキストの編集、文字起こし内容の出力までをワンストップで実行します。AI話者識別機能、キーワード・タグ付け機能、リアルタイム字幕表示機能、議事録作成に特化したファシリテーションモードなど、会議での運用に適した機能を多数搭載しています。
また、オフライン状態で動作するスタンドアローン型のため、オンライン・オフラインといった会議形態やWeb会議システムの種類を問わず使用可能。情報漏えいのリスクもなく、安心して使用できます。
透明ディスプレイにリアルタイムで字幕表示
今回、取手市役所ではの別画面に会話をテキスト表示するという「AmiVoice ScribeAssist」の字幕ポップアップ機能を活用。透明ディスプレイにリアルタイムで会話を字幕表示することが可能になりました。透明ディスプレイに表示する背景の色・透過率、文字の字体・大きさ・色は、自由にカスタマイズ可能。フリガナや罫線も追加できます。
なお、透明ディスプレイを採用したのは、口の動きを確認して情報を把握している人が相手の表情を見やすいようにという思いからです。
AmiVoiceを長年活用してきた取手市
取手市では、AmiVoiceを搭載した議事録ソリューションを2005年から導入。業務負荷の大幅削減・コストカットに成功したこと、専門用語の認識精度が高いことから、現在も使用しています。また、2021年4月には、アドバンスト・メディアと取手市・取手市議会が「音声テック関連技術連携協定」を締結。本締結は、新しい民主主義の創造を図る「デモテック(=デモクラシー×テクノロジー)戦略」の充実を目指すためのものです。
さらに、2022年には、AmiVoiceと自然言語処理技術を用いて単語の重要度や単語同士の関係性を解析する「議会会議録視覚化システム」を導入しました。
そしてこのたび、長年活用しているAmiVoiceの認識率の高さや使いやすさを評価し、字幕ポップアップ機能の活用と透明ディスプレイ「Rælclear」の設置を決定したとのことです。
同市の障害福祉課の窓口では、毎週火曜日に手話通訳者を配置していました。今回の取り組みにより、火曜日以外でも、聴覚障がい者や難聴者が気軽にコミュニケーションをとれる体制を構築します。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000415.000020223.html
(文・Higuchi)